京急のみさきまぐろきっぷを利用して三崎港に行ってきました。
今年もお盆の帰省はガマンすることにしたし、次女は塾の夏期講習でまとまった休みがないし、唯一の夏休みらしいレジャーとしての日帰り小家族旅行。都内から京急の快特で一時間あまりという距離なら、それほど疲れることもなく気軽に行けます。私は三浦半島までは来たことがあったけど三崎港のあたりは初めてで、ちょっと楽しみにしていました。
ちなみに今回の写真は全て先日購入したばかりの α7C+FE 28-60mm にて撮影。期待通り、こういう小旅行にこそもってこいの組み合わせでした。
三崎口駅では大型ディスプレイに周辺の観光・飲食・交通の混雑状況が表示されていてとても親切。港町というよりはもう観光地化してしまっているのが判ります。
三崎口から二十分ほどバスに揺られて三崎口へ。そして目に飛び込んでくる太平洋。
東京に住んでいると、わざわざお台場のほうまで行かないと海を見ることなんてないので、こういう景色が見られるだけで嬉しくなります。
いかにも昔ながらの、昭和の港町の風景。
私も海沿いの生まれだからとても懐かしい光景だけど、あっけらかんとした青い空は日本海側とは全然違いますね。
街は生活感よりも観光地の佇まいが強く感じられて、ちょっと歩くだけでマグロ料理を出す飲食店に当たります。
この三崎館本店はマグロのかぶと焼き発祥の店だとか。写真映えしそうだから気になったけど、せっかく三崎まで来たなら刺身で食べたいじゃないですか。
というわけでやって来たのがこちらのお店。
マグロ主体の海鮮丼が売りのお店です。「魚音」という魚屋さんが経営する飲食店で、三崎港周辺に魚屋と飲食店をいくつか持っている模様。
魚屋がやっている魚料理の店なら、外れようはずがない。
しかしこの時点でまだ朝の 10:30 なんだけど、既に行列ができ始めています(汗。朝 9 時から営業しているそうですが、三崎港に着いたら観光の前にまずマグロ、という人が多いということですね…。
メニューはマグロ、金目、しらす…相模湾の至宝のオンパレード。どれもおいしそう。
どれを食べるか迷いながら、少しだけ待って店内に通されました。
着席して注文したら、ほとんど待たずに着丼。
どーん!超欲張りマグロ丼!!
みさきまぐろきっぷの食事券(まんぷく券)にプラス 800 円でこの超豪華丼が食べられるなら、追い銭するしかないでしょう。
これを食べるためにはるばる三崎まで来たと言っても過言ではありません。
丼から溢れんばかりのマグロ、マグロ、マグロ。
これ、都内だったら 2,500 円では絶対に食べられません。
赤身でも十分すぎるほどに食べ応えあるマグロ。
その赤身に負けず劣らず厚切りの大トロに中トロ。これは幸せな丼だ…。
大トロと赤身をどけると、その裏には盛りの良い中トロに、その下にはさらにぶつ切りまで。
もしかしたら白飯よりもマグロの分量の方が多いんじゃないでしょうか?
「どうせ写真だけで実物は大したことないのかもしれない」なんていう危惧は無用な大盛りマグロ。分厚いだけじゃなくて期待通りうまい、さすが三崎港。
この小鉢、マグロの時雨煮?っぽいやつも侮れないおいしさ。マグロ自体がおいしいからなあ…。
これだけでアナザー白飯が一杯食べられてしまいそうなレベル。
ああ、うまい。
こちらは釜揚げしらすまぐろ丼。マグロの赤身と釜揚げしらすという三浦半島の二大名産を同時に味わえる一品。
値段的にはみさきまぐろきっぷの食事券(1,700 円相当)よりも安いですが、食事券が使えます(差額は返ってきません)。
この赤身もかなりの厚切りで、さらにしらすまで味わえるので、トロの脂が胃にもたれて…という人はこちらが良いかも。
子ども料金のみさきまぐろきっぷで食べられる選択肢の中から「丼づけ」。
マグロの漬け丼ですが、途中でお茶漬けにもできて二度おいしいやつ。そのまま食べても良いけど、アツアツの出汁をかけるとマグロの表面にうっすら火が通って味も食感も変わり、それもおいしい。
満腹になったところで、みさきまぐろきっぷのもう一つの特典である観光を楽しみに行きます。
三崎の観光はいくつかあるけど(近々閉館してしまう京急油壺マリンパークもそのひとつ)、今回は観光船「にじいろさかな号」に乗ってみることにしました。
なお観光船にはみさきまぐろきっぷの観光チケット(三浦・三崎おもひで券)で直接乗ることはできず、事前に券売所で時間指定制の乗船券に交換する必要があるので注意。
出航!先日横須賀の猿島に行ったときもそうだったけど、こうやって船でちょっと海に出るのってテンション上がります。
どこまでも真っ青な空が気持ち良い。
途中、ときどき釣り船と併走するのもちょっと楽しい。
三浦半島と城ヶ島の間を航行するだけだからあまり広い海感はないけど、ここもう太平洋なんですよね(といちいち考えてしまう日本海根性)。
城ヶ島大崎の下をくぐり抜けていくのもちょっとしたイベント。
赤い橋と青い空のコントラストがいいじゃないですか。
航行中、鳥を呼び寄せるために船員さんがえびせんを海に放り投げながら進みます。
そうするとゆりかもめだけでなくトンビまで寄ってくる。
トンビって普段は人間が持っているものを空から奪っていくイヤな鳥だけど、こうして人懐っこく寄ってくるのを見るとちょっとかわいい。
岸から離れて十分ほど、それほど沖合に出てきたというわけでもありませんが、魚群が見える場所までやって来ました。
ここは禁漁区だから魚が十分にいて、魚たちも餌付けされているから船のエンジン音が聞こえると寄ってくるんだとか。
乗客はここで順番に餌付け体験ができます。オキアミを海に投げ込むと魚たちがすごい勢いで集まってきます。
海はものすごく澄んでいるというほどではないけど、デッキからも十分に魚群が視認できるレベル。
ここでは船倉に降りることもでき、海中の魚の様子が横から見られます。
残念ながら窓の透明度が高くなくてぼんやりしていますが、水族館とは違う自然の魚が海中を泳ぐ姿が観察できるのは貴重な体験。
というわけで約 40 分の乗船、楽しかった!
港に戻ったら観光客向けの市場・うらりマルシェをぶらぶら。
魚屋で魚介類がこんなに豪快に並んでいることは東京ではまずないので、これを眺めているだけで楽しい。
イカ焼きや焼きはまなど、買い食いも可能。
ちょっとお腹いっぱいでもう入りませんでしたが、こういうところで食べるイカ焼きってめちゃくちゃおいしいんですよね。
市場の二階にあったカフェでちょっと休憩。
本当は港町を歩き回って雰囲気を味わいたい気もしたけど、とても暑いから今回はここまで。マグロ丼と港周辺だけでも十分満足するほど楽しめました。
初三崎、堪能しました。期待以上に楽しかった!
都内からの日帰りにちょうど良い距離だし、マグロはおいしいし、また来てもいいなあ。今度は少し涼しい時季に来て、周辺を散策してみるのも良いかも。
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