ちょっと時間が空いてしまいましたが、シグマ APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM のレビューの続きです。
春めいてくる季節だし、いろいろと作例を撮りに行く計画を立てていたのですが、インフルエンザにかかって週末を 2 回ほどフイにしてしまったり、もう 3 月だというのにいっこうに梅が見頃を迎えないくらいに寒かったり、週末になると天候がイマイチだったり、でなかなか納得のいく作例が集まりませんでした。が、とりあえずここまでで撮ってきた作例からいくつか出していきたいと思います。
今日はまず身近な野鳥から。といっても、それほど珍しい鳥が撮れたわけでもないので、本当にそのへんの公園にいる鳥ばかりですが・・・。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
200mm(320mm 相当)、F4、1/200 秒、ISO100
まずは水鳥としては最もポピュラーなオナガガモ。曖昧になりがちな羽根の紋様がシャープに描写できています。絞り開放でもピントさえ合えばシャープなんですが、さすがに 1,800 万画素のボディで F2.8 で撮ると、50% 表示くらいまではジャスピンに見えてもピクセル等倍だと微妙にずれている、という写真を量産してしまい、なかなか難しいです。
まあピクセル等倍で使うことなんて滅多にないので絞り開放(で微妙にピンずれ)でも十分にシャープと言って良いレベルだと思いますが、レビュー用の作例として出すとなると難しいもので、F4 くらいまで絞ったほうが安定感があるというか(笑。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
97mm(155mm 相当)、F8、1/60 秒、ISO200
1200×800 くらいの解像度(上のサムネイルはクリックすると拡大)ではちょっと分からないかもしれませんが、F8 まで絞ってやると、画面全体に渡ってピシッと引き締まった印象になってきます。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
119mm(190mm 相当)、F4、1/400 秒、ISO200
テレ端で 200mm(APS-C だと 320mm 相当)なのでカワセミのような小鳥を撮るのには向きませんが、水鳥や人慣れした小鳥を撮る程度であれば十分寄れます。高画質なレンズなので、ちょっと絞り目に撮って後でトリミング、というのが許容できれば、かなり多くの用途に使えるのではないでしょうか。
私は 50-500OS も持っているので、超望遠はあっちに任せてそれ以外は 70-200 一本にして、中途半端な 70-300mm は処分してしまっても良いかなあ、と最近ちょっと思っていたりします。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
200mm(320mm 相当)、F4.5、1/160 秒、ISO200
これも微妙に日和って F4.5 まで絞ってしまった作例ですが(笑)、これはどちらかというと圧縮効果と前ボケ、後ボケを見てほしい一枚です。
画面右側の葦?蒲?の茂みあたりは少しボケが不自然になっているところもありますが、全体的にはとても柔らかくて自然なボケ。ピント面のシャープな描写も相まって、悪くない雰囲気だと思います。
被写体のムクドリが野鳥というよりはむしろ害鳥に近い部類なのは気にしないでください(´д`)。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
200mm(320mm 相当)、F2.8、1/125 秒、ISO200
これは人工の餌台にやってきたメジロ。これは自分でもハッとした一枚です。テレ端、かつ絞り開放でここまでシャープ。
実は RAW 現像でアンシャープマスクを 2 段ほどかけていますが、それ以外はほぼ無調整な状態です。アンシャープマスクなしでも縮小すれば十分すぎるほどシャープだったのですが、この元画像(アンシャープマスクあり)をピクセル等倍で切り出した画像がこちら。
[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM ]
クリックして表示される拡大画像が本当にピクセル等倍です。これで絞り開放ですよ・・・このレンズの真の実力を垣間見た気がしました。大伸ばしでプリントアウトでもしない限りここまでの画質は必要とされないでしょうが、これができるかできないかはやはりレンズとボディの性能が試されるところですし、伸ばさないにしても満足する撮影結果が得られる可能性を少しでも高めてくれるのは事実だと思います。
ただ、開放だとここまでバシッとピントを合わせるのが難しいレンズであることも事実なので、うまくジャスピンが取れなければ「キレイなんだけどイマイチ描写が甘いレンズ」という評価にもなりかねないのは、特にイメージセンサの高画素化が進んだ今だからこそ、難しいところですね・・・。
シグマ / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM (キヤノン用)
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