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機動戦士ガンダム UC episode 5 『黒いユニコーン』 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム UC episode 5 『黒いユニコーン』 [Blu-ray]

ようやく BD の一般販売が始まりました。イベント上映で一度観たとはいえ、BD で自分の環境で好きなときに観られることをとても楽しみにしているシリーズなので、待ち遠しかったです。

今回、久々に原作を読んでみたんですが、内容がずいぶん端折られていることに改めて気がつきました。まあ、ストーリーの中心であるユニコーン(バナージ)対バンシィ(マリーダ)の対決を濃密に描いてくれたことについては良かったし、尺を考えるとこの構成でなければ主題がぼやけてしまっていたことは必至だったでしょうが、ep4 でしっかり描かれたジンネマンはともかく、アルベルトとリディの心理に関する描写はもう少しあっても良かったかなとは思います。「連邦でもジオンでもない」バナージの立場を前面に出した展開は軸がハッキリしていて良いですが、ともすると厨二っぽい狭い世界観に収まりかねないので。
ただ、主人公とヒロインの描写に限って言えば、個人的にはここまでのエピソードの中でこの ep5 が最も良いと思います。ブライト司令にガンダムのパイロットとして認められるシーンや、あの「受け止めなさい!」のシーンは鳥肌もの。小説版ではイマイチ感情移入しきれなかったバナージとオードリーというキャラクターに、表情と人間の声が当てられることで、ここまで想い入れられるものかと考えさせられます。そういう意味では、ep5 は 2 機のユニコーンガンダムの対決を描きながら、バナージとオードリー以外は実はわりとどうでも良くて、真のテーマはこの二人の再びのボーイミーツガールストーリーを描くことだったんだろうな、と考えると、いろいろと合点がいきます。ワタシ内「守ってあげたいヒロイン」ナンバーワンは、もう圧倒的大差でオードリー。これはガチ(ぉ

ひとつだけ残念な点を挙げるとすると、せっかく新登場した可変 MS・アンクシャの扱いがただのやられメカになっていたことでしょうか(´д`)。アンクシャと言えば Ζ ガンダムに登場した強力な可変 MA・アッシマーの後継機。Ζ ガンダムではテレビ版でクワトロの片腕であるロベルトを撃破したり、劇場版では第一部のラスボスにまで昇格したというのに、その後継機がジェガン以下のやられメカというのは、いささか寂しすぎます。せめて ep1 冒頭のジェガンのように立派な散り際を一瞬だけでも用意してほしかった(ぉ。

さて、さらに楽しみになった ep6 は来年春。あと 9~10 ヶ月程度待たなくてはならないと思うととても先は長いですが、クライマックスに向かう宇宙戦をこれまで以上のクオリティで描いてくれることに期待して、おとなしく待ちたいと思います。その間、『おおかみこども』とか『Q』といった楽しみな大作もいくつか挟まっていることだし。

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