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コクリコ坂から [Blu-ray]

コクリコ坂から 横浜特別版 [Blu-ray]

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劇場公開時に観てとても気に入った作品なので、BD の発売も楽しみにしていました。だいたい公開から半年で BD 化する作品が多い中、ジブリは 1 年スパンを守ってきますね。そして BD の冒頭クレジットに圧縮担当として PHL(パナソニックハリウッド研究所)の柏木氏の名前が。丁寧かつ濃厚に描かれた動画を、これまた丁寧にエンコードされていて、画質の破綻を気にすることもなく作品に没頭できました。

コクリコ坂から 横浜特別版

「横浜特別版」って、パッケージデザインが通常版とは異なるのかと思ったら、特典ディスク+横浜ガイドマップのスリーブケースがオリジナルデザインになっているだけで、本編ディスクのケースはいつものジブリ BD フォーマットの単色+シルエット刷りのケースなのね・・・。ほとんど値段も変わらなかったので横浜特別版にしましたが、これなら別に通常版でも良かったかな。そして、毎度のごとく扱いに困る特典、オリジナル「縁結びお守り」(笑。

ともあれ、やっぱりこの作品は好いですね。往年のジブリ映画のような派手さはないけれど、大人がじんわりと感動を噛みしめられる優れた青春映画だと思います。似合わないと言われるでしょうが、私はこういうちょっとこっぱずかしくなるような青春映画が大好きなんですね・・・。
ひとつだけ不満を挙げるとすれば、時代背景的なものもあるのかもしれませんが、登場人物が皆優等生すぎて、その点で感情移入しきれないところでしょうか。もうちょっと欠点というか、クセを表現した描き方のほうが、より思い入れができるというものですが。ただ、本作でこれだけ横浜が持ち上げられていることからも分かるように、この映画は「コクリコ荘」「カルチェラタン」「昭和三十年代の横浜」という舞台そのものが主役で、登場人物はそれらを彩る群像に過ぎない、ということなのかもしれないなあ、と思います。それだけ、それぞれの舞台の情景描写も見事だし、そこに生きる人々の描写が活き活きとしていて、この時代に生まれていない宮崎吾朗氏が本当に監督をやったの?と要らぬツッコミを入れたくなるほどではあります(笑。

日本の季節はこれから真夏に向かおうとしていますが、毎年初夏の爽やかな時期に、決まって見返したくなる作品だと思います。

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