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Canon EOS Kiss X6i

キヤノン、タッチパネル式バリアングル液晶採用の「EOS Kiss X6i」 – デジカメWatch

キヤノン / EOS Kiss X6i

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出る出ると言われていた Kiss X6 がようやく出ました。その名も「X6i」ってむしろちょっと前のスマートフォンか何かみたいなネーミングになってしまいましたが。

Kiss って細かいスペック云々じゃなくて基本的に「Kiss だから買う」みたいな感覚で買うカメラだと思っていますが、X6i をざっくり言うと X5 をベースにタッチパネルと像面位相差 AF を搭載したモデル、と言えば良いでしょうか。CMOS センサの ISO 感度上限が変わっていたり、連写速度が向上していたり、というのはあるものの、とってもまっとうな順当進化。でも、タッチパネルはともかくとして、像面位相差 AF をまず Kiss から搭載してきたというのが非常に興味深い。

像面位相差 AF というのは、少し前までは専用のセンサでしかできなかった位相差オートフォーカスをイメージセンサ上でできるようにしたもの。以前までは、位相差 AF は一眼レフの専売特許で、コンデジやミラーレスカメラはイメージセンサを使ったコントラスト AF しか使えず、AF 速度に決定的な違いがありました。が、イメージセンサ上に位相差 AF を行うためのセンサを実装することで、複雑なレフ機構を使わなくても位相差 AF が実現できるようにしたものです。ちょっと前に富士フイルムの FinePix F300EXR、そしてニコンの Nikon 1 で製品に採用されました。もちろん専用の位相差 AF センサに比べればまだまだ制限もありますが、コンデジやミラーレスの AF 性能を大幅に向上させられること、あるいはこの X6i のように、従来型の一眼レフであっても、ライブビューや動画撮影時の AF 性能を向上させられるというメリットがあります。仕組み上、画質に対する悪影響がゼロとは言えないのが欠点ですが、キヤノンはその弱点を克服する機構を独自に開発している模様。

この像面位相差 AF の搭載により、キヤノンが EOS MOVIE をこのクラスにまで本格導入しようと考えている・・・かどうかは分かりませんが、少なくともエントリー機におけるライブビュー撮影を重視しているということは見て取れます。今回ボディの小型化を狙ってこなかったこと、ライブビューの重視(タッチパネル化したことが何よりの証拠)、そして噂されているミラーレス機への参入・・・といったあたりを総合的に考えると、この Kiss X6i がキヤノンのカメララインアップにおいてどんな役割を担っていて、次にミラーレス機がどんなスペックで出てくるのか、ということの輪郭が描けるような気がしてこないでしょうか。

まあダブルズームキットでも¥6 万ちょい、という驚異的に安くなった X5 の存在を考えると、まだまだしばらくは X5 のほうが売れるんでしょうが、ほとんど変わらなかった見た目以上に、今回のモデルチェンジの意味は大きいと思っています。


キヤノン、パンケーキスタイルのEFレンズ「EF 40mm F2.8 STM」 – デジカメWatch
キヤノン、新AF駆動機構を採用した「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」 – デジカメWatch

キヤノン / EF40mm F2.8 STM

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そして同時発表のレンズ。18-135mm はまあいいとして、個人的に気になるのは EF レンズ初のパンケーキ仕様である EF40mm F2.8 STM がとても気になります。ボディキャップ代わりにつけっぱなしにできそうな薄さもさることながら、フルサイズで 40mm、APS-C で使っても 64mm 相当という絶妙な焦点距離は使いやすそう。実売 2 万円くらいになりそうなので、試しに一本買ってみても良さそう。EF の新たな撒き餌レンズと言えるかもしれません(笑。
駆動音が静かな「STM」という新種のモーターも入っていますが、この実力はどんなもんなんでしょうね。USM ほどコストをかけられないレンズでも動作音を抑えて動画を撮りやすくするためのモーター、という理解をしていますが、果たして。

それにしてもこの夏も相変わらず欲しいものがたくさんあって、優先順位付けが悩ましいですね(´д`)。

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