発売日に Amazon から届いていたのに時間がなくて 1 ヶ月以上も放置していましたが、先日の三連休に時間を作って鑑賞。
劇場公開時に観に行っていて、かつそれから半年あまりしか経っていないので、内容に関してはそれほど感想に違いはないんですが、改めて観るとこの映画の西田敏行の芝居はやっぱりイイ。三谷作品での西田敏行は今まで基本的にギャグキャラでの登場が多く、今回も「落ち武者役」という最大の出オチに近い起用をされていますが(笑)、ギャグパートは当然ながら、シリアスなシーンでの泣かせる演技とのコントラストが素晴らしい。全編コメディ、でも最後にホロリと泣かせる、という三谷幸喜の作風にこれほど合っている役者もほかにいないんじゃないでしょうか。
ただ劇場から通算 2 回目の視聴となると、途中に挟み込まれた過去の三谷映画とのクロスオーバー的演出や、ところどころの笑いが冗長だな、と感じてしまう部分がちょっと鼻についたかな。約 2 時間半の長丁場ですが、これでもかなりカットされたシーンがあるというから驚きます。もうちょっとコンパクトにまとめた 2 時間バージョンを本編(劇場公開版)として、BD で完全版という手法でも良かったんじゃないかと。
私も歳を取ったのか、最近の三谷作品にはキャストも脚本もてんこ盛りすぎてそろそろお腹いっぱい・・・と感じることも少なくなくなってきましたが、ほぼただ独り笑い抜きで良い芝居してる中井貴一とか、日本でトボケキャラをやらせたら右に出る者はいない阿部寛の安定感とか、38 歳にしておそらく女優歴上もっとも可愛げのある役を演じる深津絵里とか、豪華なキャスト陣それぞれの芝居、という観点でもなかなか楽しめる作品だと思います。
三谷映画といえば、新作が来年予定されているようで。
信長の死後、秀吉と勝家が頭脳戦!小説「清須会議」を三谷幸喜が映画化、来秋公開 | エンタメ | マイナビニュース
三谷幸喜の時代劇というと、賛否両論だった 2004 年の NHK 大河ドラマ『新撰組!』がまだ記憶に新しいところですが、今回の映画はどんな作品になるのでしょうか。
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