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レ・ミゼラブル @TOHO シネマズ日劇

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』の映画化。ミュージカル映画好きな私としては、この冬休みに向けて数多く公開された映画の中でも、最も楽しみにしていたのがこの作品ではないでしょうか。この映画だけはいつものシネコンじゃなくて日劇で観たい、と思って、わざわざ有楽町まで足を延ばしました。

英国王のスピーチ』でアカデミー賞に輝いたトム・フーパーが監督を務め、メインキャスト陣も非常に豪華ということで前評判も高かったんですが、主人公ジャン・バルジャン役が『X-MEN(ウルヴァリン)』や『ヴァン・ヘルシング』など典型的なハリウッド映画のイメージが強いヒュー・ジャックマンなので、その点をちょっと不安に感じていました。が、まったく問題はないどころか鑑賞後の印象としてはもう他に適役はいないんじゃないかというほどのハマりっぷり。調べてみたら、ハリウッド進出以前からミュージカルを中心に舞台で活躍していた経歴を持っているようで、納得です。


『レ・ミゼラブル』というミュージカル自体、ユゴーの同名の大河小説(当初の邦題『あゝ無情』)をもとにした戯曲なので、物語としてはかなり端折られています。が、それでも 2 時間半を超える大作映画。でも、途中で飽きたり疲れたりすることなく最後まで映画に集中できました。それは映像や芝居もさることながら、音楽によるところが大きいでしょう。基本的に単なる台詞はなく、ほとんどの台詞が歌で表現されていますが、そのどれもが素晴らしく、一つ一つに聴き入ってしまいました。ミュージカルの経験豊富な俳優陣が唄うことで、単純な台詞回しよりも感情表現がダイナミックになり、心を打つ。ジャン・バルジャンが天に召されるフィナーレはまさに合唱の波に感情が圧し流されるようなイメージで、まさにこういうのを「カタルシス」というのだろうな…と思いました。今までに観てきた数多くの映画の中で、これだけ感情を揺さぶられた作品もないかもしれません。

これは Blu-ray が発売されたら間違いなく買います。でも、これだけの厚みのある音を出すことはホームシアターではそう簡単ではないので、上映期間中にもう一度劇場に足を運びたいくらい。近いうちにまた時間を取りたいところです。

コメント

  1. soramove より:

    映画「レ・ミゼラブル」そして映画で蘇る

    映画「レ・ミゼラブル」★★★★
    アン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、
    ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、
    エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム…

  2. 丁稚 より:

    遅いコメントですみません。実はBさんの「ミュージカル映画好きな私」って言葉、すごく印象に残っていました。

    そんな折り、うちの娘にこの作品のサウンドトラックCDをねだられました(^^)劇場でこの作品を体感した彼女にとっても、深い感銘を受ける時間だったようです。

    きっとBさんのように「ミュージカル映画好きな私」に育って行くきっかけの作品になるんじゃないかと思います。

    BDが出たら我が家もすぐに購入して、家族で感動を分かち合いたいと思います。

  3. B より:

    おお、お嬢様もご覧になりましたか!この映画はお子さんでもまさに「体感」できる素晴らしい作品だと思います。あのコーラスの渦に浸かったらサントラが欲しくなる気持ちは解るなあ(^^;; BD、出たらぜひ買ってみてください、せっかくプレイヤー買ったのにグレムリンじゃ寂しすぎるので(笑
    私はミュージカル映画では『オール・ザット・ジャズ』とか『シカゴ』みたいないかにもなのが好きですが、お子さん向けならまずは『天使にラブ・ソングを…』あたりからだと入りやすいんじゃないでしょうかね。オジサン的には『ブルース・ブラザース』もいいけど(あれはミュージカルとは言わないか)。

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