モナコGP決勝 波乱のレースを制し、ロズベルグが優勝 – GPUpdate.net
60 回目、伝統のモナコ GP。これまでの流れからすると予選はメルセデスが獲るも、決勝で失速…という予想を良い意味で裏切られる結果になりました。
予選はウェットから乾いていくという、状況が刻々と変わる見応えのある内容。最終的にメルセデスの 1-2 で予選を終えましたが、タイミング次第で PP は変わっていただろう、とても面白い予選でした。
決勝は、メルセデスに続くレッドブル、ロータス、フェラーリから最も良いタイミングでアンダーカットを決めたドライバーが勝つんだろうな、と予想していましたが…蓋を開けてみると、メルセデスが「蓋」になることはほぼなく、ロズベルグがスタートから首位を明け渡すことなくチェッカーを受けるレースに。
これは意外でしたが、ひとつはメルセデスが「予選で速い=燃料搭載量が軽いと速い」という特性を持っていることが大きく影響しているでしょう。モナコという比較的燃費に厳しくないサーキットであれば、マシン特性を活かした戦い方ができる、という計算はあったのではないかと思います。而してその通りになったと。もう一つはモンテカルロという市街地サーキットの特性。オーバーテイクが不可能に近く、DRS の効果も小さいサーキット特性がロズベルグに有利に働いたのは間違いないでしょう。でも、モナコは他のどこよりも明確な「ドライバーズサーキット」。スタートからチェッカーまでレースをコントロールしきったロズベルグには、純粋に賞賛を送りたいです。
危なげないレースで 2-3 フィニッシュを決めたレッドブルは、チャンピオンシップを考えれば事実上このグランプリの勝者と言って良いかもしれません。直接のライバルであるライコネン、アロンソよりも確実に前でチェッカーをうけ、ポイント差を広げたわけですから。目先のレースにとにかく勝ちたいヴェッテルは悔しいでしょうが。
新人が多いシーズンのモナコは荒れた展開になりがちですが、今年もひどかったですね…。何台クラッシュしたか分かりませんが、特にマクラーレンのペレスとロータスのグロジャンがひどかった。結局、去年の批判から根本的には改善できていない、ということなのかもしれません。場合によっては、可夢偉のレギュラーシート獲得の可能性に繋がる話なので、引き続き注視していきたい(笑
フェラーリのマッサもフリー走行・決勝とクラッシュしていたようでしたが、テレビ放送を見る限りでは決勝のクラッシュで負ったダメージはけっこう重そう。あまりこういうことを言いたくはありませんが、代役として可夢偉にお声がかかる可能性もあるのでは…と思うと、日本人としては期待してみたくなるわけで(^^;;
というわけで、途中まではパレードで退屈なレースでしたが、中盤以降はなかなか見どころが多く、面白いレースでした。
次はまた波乱のレースになる確率が高いカナダ。新ウィナーが生まれやすいサーキットですが、誰がポディウムの中央に立つんでしょうね。
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