「パイロットは、上が阿呆でも信じて戦うだけのことだ。その点、俺たちはツイてる。直属の上司にだけは恵まれたからな」
『ガンダム UC』からラー・カイラム所属のトライスター乗機・ジェスタが MG でキット化されたので、喜び勇んで購入。
ジェスタはジェガンの上位発展型という設定なので、ベースはジェガン。でも、格好良さとやられメカっぽさが絶妙にバランスしていたジェガンと違い、ジェスタは全体的にマッシブでいかにも強そう。ヒーローっぽくもあり、ミリタリーっぽくもあり。
装備はオーソドックスにビームライフルとシールド。でもシールドがちょっと変わっていて、腕部にマウントするのではなくバックパックからフレキシブルアームが伸びてきて装着されています。
機体番号は U007(ユニフォーム・セブン)。トライスターのリーダー、ナイジェル・ギャレットの機体という設定にしてみました。
ジェスタはアニメではそれなりに出番をもらっているはずなのに、登場時はほとんどベースジャバーに乗っているだけであまり活躍していないので(笑)こうやって立体物を見ることで初めてディテールが把握できたという。踏み台にされて海に落とされたり、ガランシェール爆発のトラップに引っかかったりするだけじゃなく、もっと見せ場を作ってほしいところ(^^;;。まあ原作の展開から考えれば、最終話 ep7 では活躍の場が与えられるはずですが…。
このジェスタも UC の MS デザインの系譜なので、外装は非常に複雑な面で構成されています。
キット付属のデカール/マーキングシールはかなりあっさりしていて、せっかくのディテールが活きていない気がしたのと、バンシィやスタインなど同作のキットと並べたときにバランスが合わなかったので、MG シナンジュのデカールを使って Ver.Ka っぽいマーキングを施してみました。全体的にディテールが上がって他のキットにも見劣りしなくなったと自負しています。
頭部には別売の LED ユニット(赤)を仕込んで発光させてみました。中をよく見るとモノアイ系のアイセンサーにバイザー、という構造がちゃんと再現されています。
LED の光はちゃんと分光されてヘッドギア側のカメラユニットにも回り込んでいるのが、芸が細かい。
この機体は「特殊部隊をイメージしてデザインされた機体」とのことですが、確かにヘッドギアの形状とかマッチョなショルダーアーマーとか、塞がれた胸部ダクトとか、いかにも特殊部隊といった趣。アクションポーズをとらせてもサマになります。
前腕部には、左腕にビームサーベル、右腕にビームライフルの予備エネルギーパック×3 を装備。サーベルの抜刀もちゃんと再現できます。
そして掌パーツはなんと MG ν ガンダム Ver.Ka や MG シナンジュ・スタイン Ver.Ka にも採用された「エモーション・マニピュレータ SP」。スケール的に合わないから通常のマニピュレータだろうと高を括っていたので驚きました。でも、前腕部がボリューミーなデザインになっているせいか、不思議と違和感なく収まっています。
最近の MG は良キットが続いていますが、これもその例に漏れず完成度の高いキットです。変形とか変身といったギミックはないけど、この質実剛健さが量産機らしくてまたいい。さすが、ジェガンシリーズはジム系量産 MS の集大成だけありますね。フレーム構造としてはこのままジェガンにも流用できるはずなので、早く MG ジェガンや MG スターク・ジェガンを発売してほしいところ。毎年恒例年末の大型商品はきっと MG バンシィ・ノルンなんだろうし、秋ぐらいには出してくれないかなあ。
個人的には、主役メカでも単なる量産機でもなく、量産機のカスタムモデル的な位置づけのメカが好きなので、このジェスタはとても気に入っています(あとはスターク・ジェガンも好き)。…でも、よくよく考えたら、その系統で好きな MS はジムスナイパー II といい、ジェスタの元になったジェガンといい、出淵裕デザインなんですよね。もしかしたら、私は実は量産機カスタムが好きなわけじゃなくて、単に出淵メカが好きなだけなのかも(笑。
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