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K-Ci & JoJo / My Brother’s Keeper

K-Ci & JoJo / My Brother’s Keeper

よもや出ると思っていなかった K-Ci & JoJo のニューアルバムが発売されていたので、買ってみました。

K-Ci & JoJo は、 1990 年代を風靡した R&B ヴォーカルグループ “JODECI” のうち二人、K-Ci と JoJo の Hailey 兄弟が結成した R&B デュオ。兄 K-Ci の野太いバリトンによるシャウトと、弟 JoJo の透明感あるハイテナーに分厚いコーラスの組み合わせに魅了されて、私が 2000~2005 年くらいに最も聴き込んだアーティストのひとつです。

K-Ci 名義では 2006 年にソロアルバムをリリースしているものの、兄弟でのリリースは実に 11 年ぶり。調べてみたら、その間に JoJo のほうが薬物中毒やアルコール依存症にかかってしまい、活動できなくなっていたようですね。K-Ci がソロ作をリリースしたのには、そういう経緯もあったのか…。そう考えると、アルバムタイトルの “My Brother’s Keeper” って深い意味を含んでいるんだなあ、と。

さておき、ニューアルバム。イントロからいつもの「K-Ci 節」のシャウトで始まり、ついジーンと来てしまいました。JODECI 時代からよく使われるリズムや節回しなど、懐かしさを呼び起こしてくれます。コーラスも美しい。だけど…この何か物足りない感触は何なんだろう?音楽的に随分丸くなってしまったというか、かつての作品にあった、聴いているだけでため息がもれてしまうような、魂の奥を直接掴まれるような熱さがない。そりゃあ考えてもみれば K-Ci が 44 歳、JoJo が 41 歳だっけ?二十代の男女の間にある熱情を求めるのはちょっと酷だろうけど、良くも悪くも大人になった K-Ci & JoJo のアルバム、という印象。

ただ、自分も自分で歳を取ったのか、当時の K-Ci & JoJo を聴くにはちょっとパワーが要るようになってしまって、最近あまり聴いていなかったのも事実です。とはいえウォークマンには常に入っているし、この新作との聴き比べも含め、久しぶりに過去から順に聴き込んでみようかな。

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