一昨日の『孤独のグルメ Season4』の焼肉回を観てからというもの、俺の腹はすっかり焼肉腹になってしまいまして(;´Д`)。これは可及的速やかに焼肉を入れに行かないと気持ちが収まるまいと思って、焼肉ランチという暴挙に出てみました。
品川の港南口エリアというのは、食肉市場がすぐ近くにあるせいか、コリアタウンでもないのに川崎に匹敵する焼肉屋のメッカだったりします。けっこうな食通の人でも「芝浦にうまい焼肉屋がある」と言うくらいなので、店舗数だけじゃなくレベルも高いらしい。ま、いい肉が手に入りやすい環境だとそうなりますよね。
焼肉はは本当に何軒もありますが、今回は特大ベーコンステーキ定食の「つがる」の裏手にある、私が「カオスエリア」と呼んでいる路地のところに、こどグルっぽい焼肉屋がいくつかあったよなあ、と思って歩いてみました。
オフィスビルと飲食店が建ち並ぶ港南口正面に、なぜかここだけ昭和の面影を残した民家のある、ごちゃっと狭いエリア。以前から、品川でこどグルのロケをやるなら絶対ここは外せないよなあ、と思っているのがこのカオスエリア。狭くてお世辞にも小ぎれいと言えないお店の密集地にある焼肉屋のひとつに入ってみました。
これまた狭い店内の、二人用のテーブルにお一人様ごあんなーい。
本当に狭いので、身長 180cm の私は椅子に深く腰掛けても、コンロを兼ねたテーブルの土台に膝が当たってしまいます。ここで長時間焼肉を食っていたら、エコノミー症候群になってしまう(そんなに長時間食いません
注文すると、肉の前にまずはグリーンサラダとキムチ、もやしのナムルが出てきました。
これをつつきながら、メインが出てくるのを待ちます。
正午を回るとお店にはもう行列ができていました。昼から焼肉、そんなサラリーマンがこんなにいるのか。
ちなみに、注文したのは「ビッグカルビ定食」。
おおお、これはどれだけビッグなんだ…!
と思ったら、出てきたのはこれ。
「ビッグカルビ」というのは、カルビの大きな一枚肉じゃなくて、通常の 1.5 倍盛りのカルビ定食、という意味だったらしい。
まあ、確かに大きな一枚肉だと焼きにくいし、それじゃステーキになっちゃうか。
気を取り直して、焼いていこうじゃないか。
ガス式の無煙ロースターだから、煙も出にくい。服に匂いも、全くつかないわけじゃないけどつきにくいような気がする。おお、焼肉好きのサラリーマンランチに優しいじゃないの。
この、誰にも気を遣わず、誰とも駆け引きをしなくていい、一人焼肉。どんどん焼いて、どんどん食べないといけないから忙しいけど、気兼ねなく肉との対峙に集中できるのがいい。
いただきまーす!
飾りっ気のない、オーソドックスな肉とタレ。肉は脂身が多すぎず少なすぎず、ちょうどいいバランスで肉そのものの味が堪能できます。やっぱり素材が良いとこういう勝負ができるんだなあ。肉の味を感じながら、タレと白い米でシンプルにいただく。焼肉の王道は、これですよ。
ビッグカルビ定食、1,200 円。ランチとしてはプチ贅沢だけど、ボリュームのある焼肉ランチとしてなら決して高くない。
年に一回来るか来ないかの、ランチ焼肉。午後の予定が気になるとなかなか勇気が出ないけど、この満足感を味わうと半日がんばれる気がします。またちょくちょく、来ようかなあ。周りにある他のお店も、攻めてみたいんだよなあ。
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