近江町市場観光のついでに、市場内でごはんを食べてきました。市場でごはん、といったら間違いなく海鮮丼一択!というわけで、市場の中の人のおすすめに従って、こちらに。
近江町市場の端の方にある海鮮丼の専門店。市場内の海鮮系飲食店はどこもほぼ例外なく混んでいますが、ここも開店直後から行列が出来上がっていました。
聞くところによると、昔は片町のあたりで営んでいたのが、近江町市場のオープンに合わせてこちらに移ってきたとのこと。夫婦お二人でやっている、カウンターのみで 10 席ほどしかない、小さなお店です。
メニューはこんな感じ。一口に海鮮丼といっても、いろいろあるんだなあ。
中でも異彩を放っている「近江町彩り丼」は、具材の豪華さに加えて加賀の名産である金箔まで散りばめられてすごいことになっちゃってるけど、値段もすごいことになっていて、ちょっと手が出ません(笑。よし、ここは初志貫徹でいこう。
店内は外から見るより断然狭くて、他のお客さんが座っていると出入りするのに席の後ろを横歩きしないといけないレベル。でも、市場の賑わいから地続きな、この距離の近さが今は逆にうれしい。
カウンターの前には、この店流・海鮮丼のおいしい食べ方指南が。
なかなか細かいこだわりだけど、郷に入っては郷に従えだ。それに、スプーンを推奨する海鮮丼店もなかなかありません。これはおもしろい。
しばらく待って、海鮮丼のご登場と相成りました。おやじさんが一人で調理しているので、狭い店内といえど満席になるとそれなりに待ちます。
今回は初訪店ということで、海鮮丼。ど真ん中に直球を投げ込んでみましたが、見た目からしてこれは当たりっぽいぞ。
海鮮、どーーーん!
色とりどり、いろんな魚介が載っかった、目にも楽しい丼。
魚介は石川県近海を中心に、基本的に全てこの市場のお店から仕入れた、質には折り紙付きの素材。それに、石川県産のコシヒカリ。ほぼ同じ海で獲れた魚介と、近い水質で作られた米を食べて育った身としては、これが口に合わないわけがありません。
お店のおすすめに従ってわさび醤油を万遍なくかけ、スプーンですくっていただきます。
富山湾の至宝、甘エビ(といっても富山湾にはホタルイカや白エビほか、至宝はいっぱいある)。これがこの甘さと新鮮さで味わえるのは、やっぱり地元ならではでしょう。
こちらは私が食べたものではありませんが、いくら丼。
この隙間なく敷き詰められたばかりか、厚焼き卵の上にまで侵食しつつあるいくらの層の厚さといったら!もう、見ているだけで幸せを感じてしまいます。
いくら、どーーーん!(しつこい
ここのいくら(さすがにこれは地元産ではないと思いますが)、皮が薄くて中身がとろっと溶け出してくるような感覚で、実にうまい。安いいくらだと皮が厚いばかりで美味しくないものですが、これは本当にうまい。
ああ、完食、満足。
素材の良さと丁寧な仕事、それを市場の雰囲気を感じながら味わう幸せといったらありません。
近江町市場、楽しいだけじゃなく、美味しいなあ。来年の夏もぜひまた来たいと思います。
ごちそうさまでした。
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