昨夏に QUADRASPIRE のラックを導入してデッキ系の機器をテレビから離したら、BD レコーダや AV アンプのリモコン操作がしづらくなってしまいました。リモコンを斜め向きに使えば赤外線はなんとか届くものの、以前より反応が悪いし、ついつい画面のほうに向かってリモコンを使ってしまうもの。かつ、ソファとラックの間にはマッサージチェアも鎮座していて、赤外線を遮りがち。しまいには奥さんから「ラックをもっとテレビに近づけられない?」という本末転倒の提案までされるシマツ(´д`)。これは何とかしたい…と思って、ちょっと解決策を考えてみました。
本当はこのあたり、HDMI コントロールを使ってレコーダのリモコン信号をテレビで受けられるといいんですが、実際の HDMI コントロールは電源連動と単純な再生や録画動作くらいしかできません。じゃあ物理的にレコーダのリモコン受光部そのものを延長してしまえ!ということで、スピーカケーブル入れ替えのついでにこんなものを買ってみました。
Hanwha / 汎用赤外線リモコンベンダ UMA-IRB01
さすがにこういうのはニッチな需要なのか、国内の大手電機メーカーからは発売されておらず、探してみたところ中韓のベンダからいくつか発売されているのみ、でした。そんな中で、受光部のサイズとデザインが最も目立ちにくそうに見えたこれを選んでみました。
同梱品は本体と赤外線レシーバ、三分配ケーブル、あとは電源供給用の miniUSB ケーブルのみ、というシンプルな内容。パッケージも白箱でした。
本体は何の変哲もなく、各接続端子と動作状態を示す(といってもリモコン信号を受信した瞬間に発滅するだけ)LED が一個。
AC アダプタは付属しておらず、テレビやレコーダの空き USB 端子から供給を受けるようになっています。
赤外線レシーバ。テレビへの設置は付属の両面テープで行います。
レシーバについているケーブルは 1m 強。
赤外線の三分配ケーブル。これによって最大 3 系統の機器にリモコン信号を分配できます。私の場合、QUADRASPIRE のラックに入っている BD レコーダ、BD プレイヤー、AV アンプにそれぞれ分配します。これも両面テープでの貼り付け。
取説は英語のみ。まあイラストも入っているし、そう難しい内容でもないので問題ありません。
LED インジケータの動作に関する注意文だけ、日本語のペラ紙が 1 枚入っていました。一見、電源 LED に見えるので、不良品ではないかという問い合わせがそれなりにあったんだろうと推測されます(笑
赤外線レシーバのケーブル長では我が家の環境には短すぎたので、延長ケーブルも併せて買っておきました。
延長ケーブルといっても、レシーバの端子がステレオミニと同様に見えたので、汎用のステレオ延長ケーブル(ステレオミニ/メス→ステレオミニ/オス)を買ってみたところ、やはり正解。これで問題なく延長できました。
レシーバは、こんな感じでテレビにセットしてみました(ケーブルがぶら下がっていますが、この後他のケーブルとまとめてテレビスタンドの脚に通します)。フローティングデザインの BRAVIA なので、外枠のアクリル越しに受光するように置いてやるとあまり目立ちません。
機器側には分配ケーブルの末端をこんな感じで設置。ソニー製のデッキであれば、リモコン受光部を示す四角い [R] マークの付近に受光部が示されています。ただし BD レコーダの場合は送信部を貼り付けてしまうとフロントパネルの開閉に問題が出てしまうので、とりあえずデッキの前面付近に転がしておくだけにするか…。
使用感は上々。テレビとデッキの間が離れていても、まるでテレビ下にデッキがあるかのように、テレビに向けてリモコン操作ができるようになりました。リモコン信号をそのまま延長・分配しているだけなので、特に遅延もなく直接操作しているのと同じレスポンスが得られています。
一見怪しげなグッズではありますが、これは導入して正解でした。他にも例えばデッキ前が塞がっているとか、ラックの奥に設置したらリモコンが届きにくくなったとか、そういう症状の解決にも使えるので、オススメです。
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