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Google フォト

写真クラウドサービス「Googleフォト」がリリース – デジカメ Watch

Google がデベロッパー向けイベント「Google I/O」にて、クラウドフォトストレージサービス「Google フォト」を発表しました。Android M とか Android Pay みたいな今後に繋がる製品/サービス群もいろいろ出ていますが、いちエンドユーザーとして最もインパクトがあったのはやはりこれじゃないでしょうか。

1,600 万画素までの画像(+15GB までであればオリジナルサイズでも)と 1080p までの動画であれば容量無制限に保存ができるフォトストレージサービス。大容量のフォトストレージサービスはいろいろあるけれど、ここまで大盤振る舞いなサービスはなかったはずです。これは、中小規模なフォトストレージサービス終了のお知らせじゃないですかね…。

Google が無料でここまで大盤振る舞いするのは、おそらく今後画像解析を強化するにあたりデータベースを作っておきたい意図があるはず。画像解析するにはある程度以上高解像度なデータでなければ精度も上がらないので、単にユーザー目線で使いやすいサービスを目指した、というわけではないのでしょう。ある意味、Google に写真や動画のクラウドバックアップを取っておいてもらう代わりに、自分が撮りためてきた写真や動画を画像解析の依り代に差し出す…ということに気持ち悪さを感じる人もいるでしょう。が、誰でもたくさんの高画質な写真が撮れる時代になって、誰もがそのバックアップの問題に直面するようになり、それを無償で解決してくれるのであれば個人情報を差し出したって高くない、と考える人もまた少なくないと思います(全くの余談ですが、今の時代の特に日本では個人情報はとにかく守るべき、という風潮があるけど、個人的にはもっと「利便性などの価値とバーターで許諾するもの」という認識が一般化したほうが自分自身や世の中のためになると考えています)。

クラウドコンピューティングの世界もそろそろ Google と Amazon、Microsoft あたりによる寡占化が加速しつつあります。最近でも、画像解析に関して言えば Microsoft が作った年齢推定サービスが話題になっていましたが、こういうのも膨大なデータベースとコンピューティングパワーが物を言う世界。
パターンの蓄積と解析により、かなりのことが人手を介さなくても判別できるようになってきています。そのためのデータを「サービスを無償提供する代わりに一般ユーザーからかき集める」というのは、乱暴だけど理にかなったやり方だと思います。そういう観点で見ると、すごく面白い世界。
まあ、Google はユーザー視点でのサービス品質を重視していない会社なので、この Google フォトもある日突然終了しても何の不思議もない、というのがリスクではあります。ある程度のユーザーが定着していた Google Reader でさえ、あっさり終了してしまったくらいですから…。

それでも写真のバックアップにこれ以上価値あるサービスは今のところないでしょう。私は手持ちのカメラはほとんどが 2,000 万画素オーバーになってしまいましたが、1,600 万画素(=NEX-5R 相当の画質)あれば万が一のためのバックアップとしては十分に意味があると言えます。とりあえず過去の写真、全部 Google フォトにアップロードしてしまおうかな…。

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