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MG 百式 Ver.2.0

一年ぶりに MG を組み立てました。

MG 1/100 MSN-00100 百式 Ver2.0

開発中という話が出た頃からずっと楽しみにしていたキット。やっぱり、ゴールドメッキのプラモにはときめいてしまいます。聖闘士星矢世代としては(ぉ

MG 百式としては初期に出た Ver.1.0 が既に存在していますが、後付け設定のデルタプラスの MG と並べるとプロポーションがあまりにも違いすぎて、同系統の機体とはちょっと思えないものがありました。まあテレビアニメ版 MS の立体化としては旧 MG もよく再現していたと思いますが、今見ると…というところは確かにありました。それが、今回の Ver.2.0 ではプロポーションが根本的に見直されて頭身が上がり、MG デルタプラスと並べてもちゃんと兄弟機に見えるようになっています。Mk-II やゼータを差し置いて主役機に見えてしまいそうなくらい、カッコイイ(笑

そういえば、百式のリニューアルによって、Mk-II Ver.2.0 から 10 年でようやく Ζ のメイン機体の Ver.2.0 化が完了したことになりますね。

Ver.1.0 に引き続き今回もオール金メッキのキットではありますが、半ツヤっぽい仕上げの金メッキになっていて、映り込みすぎて撮影しにくいということがなく、助かりました(笑。実際の劇中での描かれ方は Ver.1.0 のような鏡面仕上げを想定した表現になっていましたが、キット化という意味ではこっちのほうが正解かも。
メッキパーツはほとんどが表面にゲート跡が露出しないアンダーゲート成型になっていますが、このあたりの技術も Ver.1.0 より大幅に進歩して、外観からゲート跡が見えてしまうパーツはほぼ皆無といっていいでしょう(ビームサーベルの柄くらいか)。


いつもなら水性つや消しトップコートで仕上げるところ、今回はメッキパーツの風合いが良かったので、非メッキパーツだけつや消しトップコートをかけて、メッキパーツは素材ママ。いつもより少ない手間で、いい仕上がりになりました(笑。メッキパーツに貼ったデカールの質感の違いだけが少し目立ってしまうのが、惜しいところ。

Ver.2.0 での注目のギミックは、関節の可動範囲の広さ。全身の関節が、通常の MG よりもさらにグリグリ動かせるようになっています。

背中のフレキシブルバインダーは、まるで翼のように展開することが可能。新訳 Ζ でも、ちらっとこういうシーンありましたよね。

肩も二重関節になっていて、前方に大きく繰り出すことができます。これによって、バズーカを両手で構えるポーズが自然に取れるようになっていますし、もし胸部アーマーがゼータガンダムのように展開可能ならば肩ごと折りたたんで変形できそうなほど、よく動きます。

極めつけはこの脚部。デルタプラスの変形機構にあった、膝関節が逆向きに曲がり、足先が折りたためる構造がほぼそのまま採用されています。このあたりも含め、百式が当初「デルタガンダム」として企画されながら変形機構をオミットして試作 MS「百式」として完成した経緯が、プラモデルとして表現されているというわけです。劇中には直接登場しない、マニアの自己満足的なギミックですが(笑、こういうの嬉しい。

プラモデルでの設定にさらに後付けで解釈を加えるとすれば、「設計途中で破棄された変形のための機構の一部は、オミットされずにそのまま実機に組み込まれた。そのため百式は一般的な MS よりも広い可動範囲を持っており、そのポテンシャルはクワトロ大尉の高い操縦スキルによって極限まで引き出され、グリプス戦役において高い戦果を挙げた。」といったところでしょうか。

まあ、劇中で実際に百式が活躍したのは地上でのギャプラン/アッシマー戦くらいのもので、宇宙ではメガバズーカランチャーを一発も命中させられなかったことを筆頭に、さしたる戦果を挙げないままキュベレイにボコられた印象しか残っていませんが(ぉ

ともあれ、このキットは出来が良い。今まで組み立ててきた MG の中でもトップクラスに満足度の高いキットだと思います。

しかしこのキットを見ていると、プレミアムバンダイあたりでこの MG 百式 Ver.2.0 をベースにした MG デルタガンダムくらいリリースしてきそうな気がしてなりません。これとデルタプラスのフレームを使えば内部構造的には OK、でも外装はほぼ新規ということになるので、ハードルは高いと思いますが(金型償却を考えるとむしろ一般販売かもしれませんね)。デルタガンダムは差し替え変形の HGUC でしかリリースされていないので、MG で完全変形、期待してしまいます。

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