『オールドレンズ・ライフ Vol.5』を読んでいたら久しぶりに MF レンズをいじりたくなって、新しいレンズに手を出してしまいました。
Voigtländer / NOKTON classic 40mm F1.4 MC
新品で買えるオールドレンズ、コシナ製フォクトレンダー VM レンズ。近年値上がり著しい中古よりも、価格も品質も入手性も安定しているのがこのシリーズだと思います。明るいレンズが乏しい E マウントに対して、日常的にスナップにも使える明るいレンズが欲しかったので、NOKTON を選びました。スペックの近いレンズとしては同じ NOKTON classic の 35mm F1.4 とも迷ったけど、35mm は既に複数本持っているので 40mm を選択。中途半端な焦点距離ですが、見方を変えると 35mm よりも標準レンズ的な感覚で使えつつ、50mm に比べると広いのでスナップにも使いやすい、良い意味でどっちつかずなレンズだと思います。
コシナからは同じスペックでシングルコートとマルチコートが発売されていて、クラシカルな発色が楽しめるという SC も気にはなったものの、安定性重視で MC を選択。
ピントリング、絞りリングともにレバーがついていて、操作性は良好。これに慣れると他のレンズにもレバーをつけたくなってしまいます。
ヌメッと回るピントリングやカッチリした絞りリングの触感が、確かにコシナレンズ。この作りの良さが写真を撮る行為そのものを楽しませてくれます。
別売のスリット付きメタルフードをつけると、こんな感じでくびれのある見た目に変化します。このフードはフレア/ゴースト対策としての効用は限定的だと思いますが、とにかく見た目がいい(笑
金属のソリッド感と凹凸のある鏡筒デザイン。眺めているだけで惚れ惚れします。最近のレンズはのっぺりしたデザインのものが多いですからね…。同じコシナから今度発売されるツァイス Milvus なんかは正直、写りはともかく所有欲に欠けるデザインですし。
やっぱり α7 にはフォクトレンダーのレンズがよく似合う。サイズ的には、フードなしだと純正の Sonnar 35mm F2.8 と同じくらいなので、つけっぱなしでお散歩スナップに最適でしょう。また、E マウント(マウントアダプタ使用)で使える F1.4 級のレンズとしては最小クラスなのもいい。フルサイズセンサならではの大きなボケを最大限に楽しめます。
最近 AF でラクをしてばかりでしたが、これから紅葉の季節も始まることだし、このレンズで久しぶりにゆったり MF で街中スナップを撮りに行きたくなりました。
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