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MINOLTA α-707si

帰省中に、昨年亡くなった義父の遺品を整理していたらカメラが出てきたけど、どう処分すれば良いか判らないからちょっと見てほしい。使えるものなら使って、という相談を受けたので、ちょっと見てみました。
少し時代を感じるデザインのカメラバッグから出てきたのは、このカメラでした。

ミノルタ / α-707si

MINOLTA α-707si

1993 年発売のミノルタ α-707si と、レンズは AF 24-85mm F3.5-4.5、AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6。当時もダブルズームレンズキット的なものがあったかどうかは知りませんが、そういう感じでセット購入したものだと思われます。
一見ほとんど使用感のない状態で出てきたので驚きました。少なくとも私が結婚してから義父がカメラを使っているところを見たことがないので、買うだけ買って数回しか使わずにお蔵入りになったものである可能性があります。

MINOLTA α-707si

グリップ後部のカバーを開くと、ミノルタ独自の「インテリジェントカードシステム」用のスロットが。これは外部メモリの交換によって今で言う P/A/S/M 以外のシーンセレクション的な機能を実現したシステムで、話には聞いたことがありましたが実物は初めて見ました。試してみたかったけどカードは添付されておらず、残念。


MINOLTA α-707si

軍艦部左肩には、モードダイヤルの代わりに「M」ボタンとレバー。これは各種ユーザー設定を記憶させておき、必要なときに一発でその設定を呼び出すための機能で、現代のカメラならば上位機種にはたいてい用意されている機能ですね。当時としては画期的だったのかな?
それにしてもボディ上のシルク印刷が基本的に全て英語なのに、「登録」だけ漢字というセンスが何とも(笑

MINOLTA α-707si

外観だけでなく内部もとてもきれいな状態で、やっぱりほとんどフィルムを通してないんじゃないかと思われます。

MINOLTA α-707si

が…、唯一残念なのが、グリップラバーが加水分解でベトベトになってしまっていること。古いカメラにありがちな症状ですが、これさえなければ中古屋でも S ランク品として扱われてもおかしくない状態だっただけに惜しい。重曹で磨けばある程度修復できそうなレベルではありますが。
これよりも新しい α-7 を持っていなければ、修復してちょっと使ってみたところでしょうが、α-7 すら最近はほとんど触ってないからなあ。

MINOLTA AF 24-85mm F3.5-4.5

標準ズームレンズもこれまた惜しい。こちらも使用感はほとんどないのですが、前群にうっすらとついているのはホコリではなくカビです(´д`)。特に防湿するわけでもなくカメラバッグごと押し入れに二十年近く入れっぱなしになっていたようなので、それを思えば症状は軽い方だと思いますし、不幸中の幸いにしてカビが発生しているのがレンズの中央部ではなく周縁部だけなので写りへの影響は少ないでしょうが…。しかもこのカビがついているのが前玉の表ではなく裏面か 2 枚目のレンズのようで、除去するにはレンズの分解が必要という。これが G レンズだったりより古い MD マウントレンズだったりしたらコストをかけてでも修理するところですが、このレンズ自体はごくありふれたもので、中古価格も状態の良いもので ¥5,000 前後なんですよね。

MINOLTA AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6

一緒に入っていた AF 100-300mm のほうは、装着されていたレンズフィルタにこそカビが生えていたものの、レンズ自体はほぼ新品同様という状態でした。このレンズだけでも自分で使おうかな、とも思いましたが、今さら SSM なしの A マウントレンズってほぼ使い道がないんですよね…これが α700 を買った当時ならば嬉々として使ったところでしょうが。300mm 級の望遠ズームとしては小さくて軽くていいんですが、A マウントボディが手元にない今では持て余すだろうなあ。

KYOCERA SAMURAI

それから一緒に出てきたビデオカメラ。京セラ SAMURAI!ってこれまた懐かしい。「KX-H3」という型番の Hi8 カムコーダのようですが、これはさすがに α 以上に使い道がない(笑
ちなみに調べてみたところ、「SAMURAI」という名前は今は同社の太陽光発電システムのブランド名として生き残っているようですね。

α のほうはレンズも含め多少手をかければ売り物にはなるかもしれないので、とりあえず近所のカメラ屋に持ち込んで判断を仰いでもらうことにしました。運良く次のオーナーが見つかってくれると良いんですが。

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