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EOS Kiss M

キヤノン、EVF内蔵の新ミラーレスカメラ「EOS Kiss M」 – デジカメ Watch

EOS Kiss M

CP+ の開催を今週に控え、キヤノンから噂になっていた「EOS Kiss M」が正式発表されました。

デュアルピクセル CMOS AF が完成の域に達し、もはやファミリーユースではレフレックスを搭載する必要性がなくなった頃から、EOS Kiss シリーズがミラーレスに移行するのは時間の問題だろうと思っていました。そして今年ついに「EOS Kiss M」として世に出てきました。
他メーカーがエントリー機史上を事実上捨てて高付加価値路線に入り、縮小市場でのゼロサムゲームを繰り広げる中で、ほぼ唯一エントリーユーザーの取り込みをやめなかったキヤノンの姿勢は私はとても評価しています。まあ、ミラーレスで一眼レフに下剋上を起こすわけにはいかなかったというプライドもあるんでしょうが、ミラーレスではハイエンドよりもミドル以下のラインアップを厚めに持ってきた EOS M シリーズの真ん中に「Kiss」を投入してきたことで、改めて EOS の中でのミラーレスの位置づけが明確になったのではないでしょうか。

ただ驚いたのは、「いままでのミラーレスに満足しているか?」と最上段に構えてきた EOS M5 とほぼ同じデザインで EOS Kiss M を出してきたこと。一方で上位機種ではレンジファインダースタイルの M6 を出していたりして、キヤノン的にも最適解にまだ辿り着けていないような印象があります。が、Kiss にこのカタチを持ってきたことはおそらく「カメラっぽいスタイルで撮りたい」というスマホからのステップアップユーザーの意向を調査した結果だろうなと。形状は M5 と同じでありながら、ボタンやダイヤルの数を Kiss の水準にまで間引いてもあります。
また EF-M レンズは今回も新しく発表はされず。エントリーユーザーを取り込みたいけどどうせその上にステップアップなんてしないんでしょ?というスタンスはやっぱりどうか、とは思います。

私がこれを買うことはないと思いますが、以前 EOS M5 を試用して扱いやすいカメラだとは感じたので、これからミラーレスカメラに手を出そうという人に相談されたら Kiss M か α6000 かで迷うくらいの選択肢にはなりそうです。α6000 はソツのないカメラだけどさすがにもう陳腐化してきたし、タッチ液晶や Bluetooth といったトレンドを取り込んでいる Kiss M は手堅い存在。

本流の Kiss がいよいよミラーレスになったことで(従来型の Kiss X90 も発表されてはいますが)、いよいよミラーレス化の波が加速するのでしょうか。ミドルレンジ以上もそろそろミラーレスで良いんじゃないかと思っていますが、キヤノンは最後まで上位機のミラーは守るんだろうなあ。

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