先日購入したスマートフォンジンバル DJI OM 4、既に横浜ガンダムで実戦投入していますが、手ブレ補正機能についてもう少し突っ込んだテストをしてみました。
ハンディグリップの上に三軸のアームがついていて、センサーで検出した各方向の傾きをアクティブにキャンセルするのが OM 4 の仕組み。先日掲載した横浜ガンダムの動画は定位置での手持ちで撮影しましたが、では動きながらの撮影はどれくらい滑らかにブレを補正してくれるのか試してみました。
いずれも Xperia 5 II での撮影で、比較対象は標準カメラアプリのアプリ内手ブレ補正なし設定と電子手ブレ補正機能を有効にした状態です。
まずは平坦な場所での歩きながらの撮影で比べてみましょう。
■Xperia 5 II 手ブレ補正なし
■Xperia 5 II 電子手ブレ補正
■Xperia 5 II＋DJI OM 4
手ブレ補正なしは特にロール方向の揺れが酷くてちょっと見るに堪えないレベルですが（これでもブレないよう意識して撮ってはいる）、意外だったのが標準カメラアプリ内蔵の電子手ブレ補正機能。手ブレ補正なしで撮ったときと同等の傾きの揺れが発生しているはずなのがほぼ補正されています。この電子補正の仕組みは有効画素数を小さくしてブレの発生分をリアルタイムにトリミングすることで実現しているもので、カメラ本来の画角より狭く写ってしまうのがデメリットではありますが、もしジンバルを持っていなくてもこれくらいは撮れるというのはいざというときに助かるはず。おそらく評判の良い GoPro の手ブレ補正機能も同様の仕組みでしょう。
OM 4 を使うとさらに安定感が増し、ステディカム並みとは言わないまでも素人が歩きながら撮ったとは思えない滑らかさ。まるで自分の撮影技術が上がったかのように感じて、もっと動画撮ろうかという気になってきますね。
続いてさらに厳しい条件。階段を下りながら撮影してみました。比較対象は先ほどと同じです。ちなみにこれは横浜ガンダムファクトリー横の階段を踊り場から地面まで 15 段下りながら撮影しています。
■Xperia 5 II 手ブレ補正なし
■Xperia 5 II 電子手ブレ補正
■Xperia 5 II＋DJI OM 4
階段にもなると手ブレ補正なしはかなり厳しい。電子手ブレ補正は今回も健闘していますが、ロール（横方向の傾き）は補正できているものの段を下がるたびに発生するピッチ（前後方向）のブレは吸収しきれていません。そこに OM 4 を使うとまるでエスカレーターに乗っているかのような揺れのなさ。いくらアクティブジンバルといえど階段は厳しいだろうと予想していたのですが、想像以上に強力な手ブレ補正機能を備えていました。これを見せられたら、素人なら大半の動画は 4K 撮影対応スマホ＋ジンバルで撮るのがベストなんじゃないかと思えてきます。
私はムービーよりもスチルの方が好きなんですが、手持ちでここまで撮らせてくれるなら今後はジンバルを使って動画も積極的に撮っていこうと思います。
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