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BenQ HT3050 レビュー (1):Rec.709 に対応したフル HD プロジェクタ

本日よりしばらくの間、久しぶりのみんぽすレビューをさせていただきます。

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BenQ / ホームシアタープロジェクター HT3050

BenQ のホームシアタープロジェクタの新製品「HT3050」になります。一年ちょっと前に W1080ST+ を試用させていただいて、DLP らしいパキッとした画質は気に入ったんですが、やはり超短焦点だけにレンズの歪みが大きく、画質的に今一歩満足ができませんでした。
しかし素性は悪くなさそうだったので、機会があれば標準的な焦点距離のレンズを搭載した機種も試してみたいと思っていたところ、今回 HT3050 を試用する機会に恵まれました。

HT3050 はテレビのハイビジョン放送に使われるカラープロファイル「Rec.709」に対応したフル HD プロジェクタです。色再現性周りのお話はまた改めてということにして、まずはハードウェアを見ていきましょう。

W1070+/W1080+ までのシリーズは同社のデータプロジェクタと共通性の強いデザインテーマを採用していて、正直あまりリビングに似つかわしくない印象がありましたが、今回の HT3050 ではガラッと変えてきました。全体的につるんとした丸みのある筐体はつや消しのシャンパンゴールドとテカテカ過ぎないホワイトのツートンカラーで覆われ、リビングシアターにおいても自己主張しすぎない、控えめなデザイン。これで BenQ のメーカーロゴがもう少し洗練されていたらとは思いますが(^^;;、まあ全体としては及第点と言えます。


映像入力は HDMI×2(うち 1 つは MHL 対応)、コンポーネントビデオ、コンボジットビデオ、PC 入力(ミニ D-sub 15 ピン)、オーディオ(L/R およびステレオミニ)、と満遍なく揃っています。ホームシアター用としてはやはり HDMI がメインになるでしょうが、これからの時代ならスマホやタブレットを MHL で繋いで VOD を観る、というのもアリかも。
背面にはステレオスピーカもついていて、別途アンプやスピーカを用意しなくてもこれ単体で視聴できますが、聴いてみた感じではけっこう音圧のあるスピーカで中音域はそれなりに出るものの、高低域が薄く、テレビドラマやニュース番組、バラエティ番組といった人の話し声が中心の映像ならば許容範囲だけど、映画や音楽を楽しめるレベルではありません。私は音は別途 AV アンプから流すことにして、このスピーカは常時ミュートにして使います。

レンズのズームとフォーカスは手動。また、上下のレンズシフトにも対応しているので、多少の上下シフトであれば画質劣化なく利用できます。それ以上は斜め投写した上でキーストーン補正することになりますが、補正する分実効画素数が減ることになるので、できるだけ光学補正で済ませられる範囲内で設置したいところ。
また、このズーム/フォーカス/シフトリング部にはスライド式の蓋が設けられていて、投写時にここからの光漏れを防ぐようになっています。細かいところだけど、こういうの重要。

本体の操作パネル。旧モデルよりもちょっと気の利いたデザインになりました。
まあ基本的にリモコンで操作するので、本体上のボタンを使うことはほぼないと思いますが。

排気ファンは前面についてはいますが、排気方向は真正面ではなく、斜め向きになっています。我が家の環境だと、このプロジェクタは焦点距離的に視聴位置の真後ろに置くのが最適になるので、正面排気タイプだと排気の風と音がもろに頭上に来て不快なんですよね。ちょっとのことですが、これで動作音が少しでも気にならなくなっているとしたら、これは歓迎すべきポイントです。

リモコンは W1080ST+ と全く同一。操作性もほぼ同一なので、違和感なく使い始めることができました。

というわけで最新の DLP プロジェクタ、これから一ヶ月あまりに渡って使い込んでみようと思います。

BenQ / ホームシアタープロジェクター HT3050

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