今週封切りの最新作、さっそく観に行ってきました。劇場は当然品川プリンスの IMAX 3D。
『ハリー・ポッター』シリーズ最新作、といっても先日最新刊が発売されたばかりの続編ではなく、こちらは外伝的な作品。作中でホグワーツの教科書にもなっていた『幻の動物とその生息地』という書物を映像化した作品になります。そのためハリーもハーマイオニーも登場しないわけですが、世界観はしっかりハリポタ。当時よりもさらに進化した映像が、最後まで飽きずに楽しませてくれます。
舞台は『ハリポタ』よりもさらに 70 年前のアメリカ・ニューヨーク。イギリスの魔法動物学者であるニュート・スキャマンダーが、ある目的のために渡米するところから始まります。そこである事件に巻き込まれ、現地でノー・マジ(=マグル)たちに正体を知られないようひっそりと暮らしている魔法使いたちと協力し、事件の解決を目指す…というお話。
正直言ってストーリーは浅く、もうちょっとそれぞれの背景を描いてくれないと主要キャラの行動動機が解らず単なる勧善懲悪にしか見えないよなあ…とは思いましたが、どちらかというと全年齢向けにストーリーを解りやすくしつつ、映像的なギミックを楽しむエンタテインメント映画なんだろうな、というのがよく伝わってきました。ハリーと違ってニュートは最初から完成された魔法使いだから魔法アクションシーンは派手だし、CG で描かれた魔法生物もどれも個性的で面白かった。そして、物語の節々に『ハリー・ポッター』本編に出てきた名前がチラチラ出てきて、早く続きが見たい、と思わされた時点で負けなんだろうなあ(笑。ただ『ハリポタ』は終盤の展開が早くて因果関係も入り組んでいたので、この名前ってどこで出てきたんだっけ?誰とどういう関係だったんだっけ?という記憶がおぼろ。これは BD を見直すなり小説を読むなりしたほうが良いのかもしれません。
主人公ニュート・スキャマンダー役は『レ・ミゼラブル』でエポニーヌの恋人マリウスを演じていたエディ・レッドメイン。マリウスは「意識高いけど世間知らずなおぼっちゃん」という感じでしたが、今回のニュート役はそれよりもずっと大人。ピンチに陥っても自信を失わないヒーローぶりで、こういう役もできる俳優さんだったのか、と見直しました。というか『レミゼ』でもマリウスのキャラを本人のキャラに重ねて見てしまっていた時点で、そもそもうまい役者さんだったんだろうなあ。
『ファンタスティック・ビースト』は全五作でシリーズ化されるということで、続編も楽しみです。それが一段落したら、本編の最新話にして最終話『ハリー・ポッターと呪いの子』の映画化へと続くんですかね。
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