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GPD Pocket 国内初披露

今週ビッグサイトで開催されていた「モバイル端末・周辺機器展」に、Indiegogo でクラウドファンディング中の「GPD Pocket」が出展されていると聞いて、見に行ってきました。まあ元々仕事でこの展示会には行くつもりだったんですけどね。

GPD Pocket: 7.0′ UMPC-Laptop ‘Ubuntu or WIN 10 OS’ | Indiegogo

GPD Pocket

GPD Pocket は 7inch ディスプレイとそこそこちゃんとしてそうなキーボードの筐体に、Atom x7 と Windows 10(または Ubuntu)を搭載したウルトラモバイル PC です。自他共に認めるちっちゃい PC マニアとしては、当然ファンディング開始直後に Back(支援)済み。こういうのが日本メーカーではなく深センのベンチャーから出てきてしまうのは寂しくはありますが、これも時代ですかね…。
モバイル端末・周辺機器展はかなり B2B 色の強い展示会なのでまさかこれが出てくるとは思っていませんでした。が、6 月出荷開始予定ならば日本向けに露出する機会はこの展示会くらいしかありません。GPD 社としても日本での需要に期待しているということでしょう。

GPD Pocket

実機を見るにあたって気になっていたのはデザインモックとの差分。ファンディング開始時に提示されていたデザインイメージは明らかに実装を考慮しておらず、特にボディ右側面のコネクタ部とキーボードが干渉するから最終的には変わるんだろうなと思っていましたが、その通りに。デザインモックよりも若干厚ぼったい形状になり、USB-C・microHDMI・ヘッドホン端子が少し下にオフセットされてキーボードの干渉を避ける配置になったのと、電源ボタンはキーボードよりもストロークの浅いスイッチにすることで USB-A コネクタと干渉しないようになりました。また冷却ファン用の排気スリットも追加。
デザインモックよりももっさりする方向に変更されると思っていたので予想通りではありますが、まあこれくらいなら許容範囲。


GPD Pocket

左側面には特にコネクタ類はなく、スッキリしています。こちら側は極力薄く見えるようにカドを落としたデザインになっているようです。

GPD Pocket

問題のキーボード。

7inch クラスという極小なボディに、主要なアルファベットキーを変則サイズにせずに詰め込んだ…ところまでは良いのですが、そのぶん記号キーや機能キーにしわ寄せが行っています。私もこれまでに数々の UMPC を使ってきたのである程度は順応できる自信はあるのですが、,・.・キーのサイズと Backspace・Del キーのサイズ・配置がちょっと厳しい。また配列的にも Windows マシンなのに MacBook 準拠なのがなあ。これは今まで使ってきた UMPC とはまた異なる慣れが必要そうです。

ポインティングデバイスはスティックポインタ系。ただし ThinkPad のつもりで使うと加圧に応じたポインタの加速がなく常に等速で動くので、ややストレスがあります。またスティックの位置も G・H・B キーの中間ではなくスペースキーの下、というのも何とも。
ただしそれでも内蔵ポインティングデバイスが画面タッチしかない TransBook T90 Chi あたりよりは幾分マシなわけですが。

GPD Pocket

全体的にデザインが MacBook に寄せすぎなのがなあ。まあ GPD に限らず、深センのハードウェアベンチャーから出てくる PC のほとんどが MacBook か Surface のパクリデザインですが…。

さておき、サイズ感としてはキーボード付き UMPC としてはほぼ理想的な大きさではあります。あとはいかにこのキーボードに慣れるか、がポイントでしょう。個人的には、ディスプレイの両脇に空き地ができても良いからもう少し横幅を広げてキー配列を優先してくれたほうが嬉しかったですが。
いずれにしても来月?には私の手元にも届くと思うので、その際に改めて使い込んでみることにします。

GPD WIN

既存モデル「GPD WIN」も展示されていました。こちらは秋葉原等の一部店舗でも販売されているものですが、私はこれも実物を見るのは初めて。
ニンテンドー 3DS LL サイズのモバイル PC、というのは伊達ではなく、本当に小さいです。

GPD WIN

私もこれは気になっていたんですが、手を出さなかったのはキーボードがプチプチタイプだったから。本来はゲーム用 PC なのでキーボードはオマケ(オンラインゲーム内でのチャット用途程度?)だと思いますが、PC ゲームをほとんどしない私にはちょっと違うかなと。
ゲームコントローラのようなアナログスティックがついていて、これで Windows のポインタも操作できますが、こちらも GPD Pocket 同様に等速でしか動かないのが惜しい。

GPD XD

こちらは Android ベースの「GPD XD」。あまり知られていないモデルですが、Android ベースのポータブルゲーム機ということで、GPD WIN 以上に 3DS LL を意識したデザインになっています。
日本ではスマホベースでジョイパッドを使わせるゲームタイトルが流行っていないのであまりピンと来ませんが、海賊版も含めこういうプラットフォーム向けのゲームタイトルが豊富な中国らしい製品です。

展示は GPD Pocket が 1 台のみ、GPD WIN が 4~5 台という感じでしたが、B2B 主体の展示会にも関わらずブースには人が入れ替わり立ち替わり集まっていて注目の高さが窺えました。なんかいつの間にか Makuake でも GPD Pocket のクラウドファンディングが始まっていたりして、発売に向けてもう一盛り上がりくらいありそうな予感。
私も製品の到着を楽しみにしています。

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