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ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる 7 つの裏技

「悪いひと」になろうと思うんです。

木村尚敬 / ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる 7 つの裏技

私がマーケティングと経営の領域において尊敬する友人が少し前に薦めていて、まさに今の自分に必要とされていることに近そうだな、と感じたので買って読んでみました。

「ダークサイド」と言えば漏れなく『スター・ウォーズ』を連想することでしょう。かといって無能な同僚や部下に手も触れずに首を絞めたり、指先から紫色の稲妻を発したりするやり方が書かれているわけではありません(笑。でも、ハイスペック人材を多数抱えながらまともな情報収集も意思決定もできずに崩壊したジェダイ評議会は現代の大企業病そのものだし、対して労働環境はブラックだけどハイスペ人材二人だけで銀河帝国を急成長させた組織力と計画実行力、それに重要な局面では自ら現場に出る責任感からして、企業運営という視点ではシスのやり方のほうが理に適っているんじゃないか、と以前から Episode I~III を観ながら感じていました。
ああいうことを実現できる能力なのであれば、「ダークサイド・スキル」は身につける価値があるのではないか。

当初は、目的実現のために時には冷酷にならなくてはならない局面とか、人心掌握のためのアメとムチの使い分け方とか、近年ネットビジネスでよく見る「グレーゾーンを駆け抜ける」成長法とか、そういうことまで踏み込んで書いてあるものと思っていました。でも、実際に書かれていたのはもっと普通のこと。だけど、自分にとっては苦手意識があることだったり、必要とされているけどつい避けて通ってきたことだったり、そういうことが理路整然と並べられていたので、自分としては痛いけれど直視せざるを得ない内容でした。


私の仕事への取り組み方というのは、ロジカルな正しさを整えた上で正攻法で挑むようなやり方でしか今まではやったことがありません。政治力を駆使したり、何かをバーターにして本当に通したいものを通す、みたいなやり方はどうも苦手。そういう性格なんだから仕方ないだろ、と開き直っていましたが、万年下っ端でもそろそろそういうわけにもいかなくなってきました。理屈が正しいだけでは周りを動かせないときに、どうやって自分の味方を増やし、思ったように動いてもらうか。そのために必要な小手先のテクニックではなく、いかに普段からの振る舞いや立ち回りで協力者を増やしていくかについて、まるまる一冊をかけて説明された本です。共感した箇所は数多くありましたが、特に自分の心に刻んでおきたい部分を引用しておきます。

全部身につけた人がポジションにつくのではなく、ポジションが人を育てるのだ。そして、真のリーダーは自分に足りないところをきちんと認め、そこを埋めてくれる人を引っ張り上げて、チームをつくっていくのである。

私は、本当の意味での意思決定というのは、たいていが不完全情報下で行わなければならないものだと思う。逆に言うと、物事を判断する上ですべての情報がそろっていて、ある程度合理的に答えが出る類のものは、意思決定とは言わないといっても過言ではない。

あたかも自分が言い出したかのように言うのだが、そうなれば、シメたものだ。自分の発案だと勘違いしてくれていたほうが、自ら率先して動いてくれるからだ。これこそ人を動かすダークサイド・スキルである。

利益を出して社会に付加価値を提供しているのは会社ではない。そこで営まれている事業だ。その事業にしがみつくのはまだわかるが、会社にしがみついても、真の意味での見返りがあるわけではない。

事業の成長や組織改革を成功に導くために必要なことばかりで、そういう意味では「ダークサイド」でも「裏技」でもないとは思います。でも正攻法だけでは物事が進められないことも少なくありません。『スター・ウォーズ』でも最終的にフォースにバランスをもたらしたのは、ライトサイドのフォースを身につけ、ダークサイドの影響を受けながらもそれを克服したルークでした。この本には、自分が性格的にどうしてもできそうにないこともいくつか書かれていましたが、できる範囲からでも、普段から意識して動いていこうと思います。

コメント

  1. 小林美咲 より:

    こんにちは、K&F Concept(カメラアクセサリーのメーカー)の小林美咲と申します。

    マウントアダプターのレビューについて相談したいです。

    ご興味がありましたら、ご返事ください、詳しくご検討させていただきます。

    心よりご幸福をお祈りします。よろしくお願いいたします。

    ps:弊社の製品については以下のリンクをご覧ください。
    https://www.kentfaith.co.jp/

  2. B より:

    コメントありがとうございます。メールにてご連絡させていただきました。

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