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F1 アブダビ GP 2018

F1アブダビGP:波乱続出のレースを完全制圧。ハミルトンが完勝で11勝目|motorsport.com日本版

2018 年の F1 最終戦は今季を象徴するようなレースでした。

前戦ブラジルでは棚ボタで勝ったものの、アメリカ GP 以来いまいちパッとしないレースが続いていたハミルトンでしたが、アブダビではほぼ非の打ち所のないレース運びで完勝。唯一勝利を脅かされたのはタイヤ戦略の異なるリカルドのステイアウト中に雨が来るかどうかというギャンブルでしたが、天気はハミルトンに味方し、結局ポールポジションからレースをコントロールしきってトップチェッカー。フェラーリも悪くはなかったけど対抗できるほどの速さはなく、レッドブルの追い上げも届かず。中団以下の展開も含め、まるで今シーズンの縮図を見ているかのようなレースであり、そういう意味では順当なリザルトだったのではないでしょうか。

個人的にはハミルトンがロシア GP での「借り」をこの最終戦で返すのでは…と予想していましたが、序盤こそ 1-2 体勢だったものの中盤以降あれよという間にヴェッテル/フェルスタッペン/リカルドにオーバーテイクを許して 5 番手。さすがにこの位置ではハミルトンに譲られるべきポジションもなく、表彰台にすら上がれないまま最終戦を終えました。今季のボッタスはハミルトンと同じマシンに乗っているとは思えないほどの差があり、フェラーリやレッドブルを抑えきれないシーンも多かった。結果だけ見れば今季はセカンドドライバーとして必要十分な働きをしたと言えますが、来季はエステバン・オコンがメルセデスのリザーブドライバーに就くというし、うかうかしていられないんじゃないですかね。せめて 1 勝は挙げてほしかったなあ…。

終盤戦に良い流れを作ってきたレッドブルは今回も 3-4 位フィニッシュ。特にリカルドは優勝(ともう少しで優勝だったレース)を含む 5 連続表彰台という非常に良い形でシーズンを締めくくりました。序盤、前戦の意趣返しとばかりにオコンにやり返す場面もあり、チャンピオンを狙うのならああいうのがアキレス腱になるんだよなあ…とは思いますが、レースの組み立てに安定感が出てきました。来シーズン、本当に期待していいんでしょうか。


トロロッソはまさかの二台揃っての予選 Q1 落ち。それでもレースではガスリーがスタートに成功し、終盤まで入賞圏内を走っていたにも関わらず、最後の最後で PU にトラブルが発生してリタイア。ハートレーは彼らしい粘りの走りで入賞まであと一歩というところまで来たものの、届かず。浮き沈みが激しく、しかもあと一歩届かない…というこれまた今季を象徴するかのような内容だったと言えます。それでも一年前にホンダが置かれた状況を考えれば大きく前進した一年だったし、明るい兆しを感じつつシーズンを終えられたのは良かったのではないでしょうか。

全 21 戦という長かった 2018 年シーズンもこれにて終了。今年はアロンソの実質的な F1 引退やライコネンのザウバー移籍を含め、ドライバーマーケットには大きな動きがあります。最終的に 6 人のドライバーがレギュラーシートを失う形になれば、一方で新しくシートを得るドライバーもいるわけです。

ロバート・クビサ、ウイリアムズからF1復帰! 2010年最終戦以来の参戦へ
トロロッソ・ホンダF1、アレクサンダー・アルボンの起用を正式発表。クビアトのチームメイトに|motorsport.com日本版

ウィリアムズの残り 1 席はクビサの 9 年ぶりの復帰、トロロッソは噂されていたアルボンがフォーミュラ E を蹴って F1 のシートを獲得しました。これで事実上来季の全てのシートが埋まったことになります。個人的にはブレンドン・ハートレーがトロロッソに残留できなかったのはとても残念ですが、来年もインディなり WEC なりで活躍してくれることを願っています。ホンダの田辺さんのコメントに「またいつでもHondaに日本食を食べに来てください」とあるのが、ハートレーとホンダの関係を物語っているようで微笑ましい。今後もホンダ関連のシートに座ってくれると嬉しいんですが。

グランプリの終わったアブダビでは、早速オフシーズンテストが開始され、既にライコネンがザウバーのマシンで走っているとのこと。2019 年シーズンはもう始まっています。

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