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F1 イタリア GP 2022

フェルスタッペン、王者の貫禄見せつける11勝目。SCフィニッシュでルクレールは悔しい2位|F1第16戦イタリアGP

夏休み明け三連戦、かつヨーロッパラウンド最終戦となるイタリア GP。今年はモンツァ・サーキット設立 100 周年の記念すべきグランプリでもありました。
そのモンツァで勝ったのはまたしてもマックス・フェルスタッペン。今回も PU コンポーネント交換ペナルティーで 7 番手スタートだったにも関わらずの勝利で、もはや最後尾スタートでも勝てるんじゃないかというほどに無敵の強さを見せました。

■レッドブル
フェルスタッペン、本当に強い。これで夏休みを挟んで五連勝、RB18 の熟成が進んでからはもう手のつけられない強さと言って良いレベルです。単に速いだけでなくチャンピオンとしてレース全体を俯瞰して攻めどきと抑えどきをちゃんと理解して走っている印象。ホンダ製 PU が大活躍するのは嬉しい反面、もう決勝を走る前から誰が勝つか見えているレースというのも物足りない…という贅沢な悩みが生じています。
一方でやっぱりペレスがシャキッとしないのが気がかりではあります。メルセデスの復調に伴いフェラーリだけでなくメルセデスにも埋もれる現状。三強 6 台の中で最下位というのはさすがにいただけません。今季はもう良いとして、立て直さないと来シーズンの戦いに響くのでは。

■フェラーリ
最近のフェラーリにしては珍しく、ミスらしいミスがないレースでした。敢えて挙げるとすればルクレールの初回ピットインがちょっと早すぎたこと。一本目のタイヤでもう少し引っ張れていれば SC 絡みで違う展開もあったかもしれません。まあ結果論ですが。

■メルセデス
ラッセル 3 位、ハミルトン 5 位。後半戦に入ってメルセデスは完全に復活してきましたね。特にラッセルの安定感がすごくて今季 7 回目の表彰台。ドライバーズランク 2 位はルクレール(219pt)、ペレス(210pt)、ラッセル(203pt)に絞られてきた感じ。最終的にラッセルの逆転 2 位も十分あると思っています。

■アルファタウリ
このチームも今回は比較的ミスしなかったですね。唯一、フリー走行中の角田とエンジニアのコミュニケーションミスによる黄旗無視ペナルティーくらいですが、これであと 2 点ペナルティーポイントを食らったら出場停止になるわけでシャレになってません。しっかりしてよ…。
ガスリーは 5 番手スタートから上位チームの追い上げを受けながらも 8 位フィニッシュしてしっかりポイントを持ち帰ってきたのはさすが。角田もフリー走行からずっと良く、決勝もファーストスティントは上位陣と遜色ないタイムを刻んで 5~6 台はオーバーテイクしましたが、ハードタイヤに交換してからはペースが上がらず 14 位フィニッシュ。なかなか結果に結びつきませんが、内容の良いレースが続いているから次のシンガポールで弾みをつけて鈴鹿では入賞圏の走り、期待しています。

■ウィリアムズ
アルボンが虫垂炎にかかって急遽代役が回ってきたのがニック・デフリース。金曜 FP1 ではアストンマーチンのハンドルを握っていたのが土曜日にはウィリアムズのレースシートに座っていたわけで、目まぐるしい週末でした。にも関わらず予選ではいきなり僚友ラティフィを上回って Q2 進出、上位陣の PU 交換ペナルティーも相まってなんと 8 番手スタート。そしてデビュー戦でいきなり 9 位入賞とは恐れ入りました。レーシングドライバーって速さも大事だけど必要なタイミングでいい場所にいることが重要で、巡り合わせを掴む力という点で今回のデフリースは最高の仕事をしてみせたと言えます。来季のウィリアムズはアルボンが既に契約済み、ラティフィは放出されるとの噂ですが今回のレースでデフリースがその最右翼に躍り出たのではないでしょうか。

■レース運営
レース最終盤、リカルドのリタイヤによってセーフティカー投入。はいいとして、そこからマシンの搬出に手間取り、SC ランの収拾にも時間がかかった挙げ句そのままレース終了。ラスト 1~2 周のスプリントレースになったら盛り上がったのに、なんというアンチクライマックス。コースレイアウト的にレッカーの導入に時間を要したというのはあるでしょうが、100 年やってるサーキットの最高峰レースとしてはお粗末だったなあ…フェラーリもアルファタウリも今回は大きなミスがなかったと思ったら、レース運営がやらかすとは。イタリアの国民性なんですかね。

さておき、三年ぶりの日本グランプリまであと四週間を切ってきました。チャンピオンシップ的には鈴鹿でフェルスタッペンの戴冠が確定する可能性が最も高い状況なのがさらにワクワクします。シンガポールでマックスが勝ってルクレールが 9 位以下(ファステストラップポイントを考慮しない場合)なら鈴鹿を待たずに確定ですが、フェラーリがよほどヘマをしない限りは鈴鹿に持ち越すはず。というわけで、次こそはフェラーリさんが安定したレースをしてくれることを期待しています(笑。

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