Amazon Prime Video にて今月から配信開始された『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』を観始めています。
ピーター・ジャクソン監督で過去に映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』および『ホビット』よりもさらに前の時代の話。本作はピーター・ジャクソン監督ではありませんが、世界観はピーター・ジャクソン版のものを踏襲しているようですね。映像はドラマシリーズにしておくにはもったいないほどスケールが大きく、プロジェクターで鑑賞したくなります。
本作の主人公の一人がエルフのガラドリエル。三部作ではケイト・ブランシェットが演じた「最も力のあるエルフ」ですが、本作ではモーフィッド・クラークという俳優が演じています。ケイト・ブランシェット版のガラドリエルはエルフというよりも魔女っぽいというか、あえて「ガラドリエル様」と呼びたくなる圧を放っていたものですが、本作のガラドリエルは魔女ではなくエルフの戦士として描かれています。めちゃくちゃ魔力の強いエルフというイメージがあったから意外でしたが、そのガラドリエルがどういう経緯を経てあの力を身につけたのかは興味深い。またいざという場面での眼力に、ケイト・ブランシェット版ガラドリエルに通じる迫力を感じます(笑
こちらはエルロンド。三部作では『マトリックス』のヒューゴ・ウィーヴィングが演じていた裂け谷の王だったのが、本作では若手有望株のエルフとしてロバート・アラマヨが演じています。若い頃のエルロンドは喜怒哀楽が感じられ、ドワーフのドゥリン王子との関係性に三部作のレゴラスとギムリに近いものもあってなんか親近感が湧く。エルフって何百年も生きるうちに感情の起伏が少なくなって超リアリストになっていくんでしょうね。
旧作と共通する登場人物は今のところこの二人くらいですかね。でも全体的な世界観は完全に『ロード・オブ・ザ・リング』そのものだし、健在だった頃のドワーフの地下都市が映像化されたのは感涙モノ。地下都市のレイアウト、ちゃんと映画版のものを踏襲していますよねあれ。
1 話あたり 60 分前後で、ファーストシーズンは全 8 話構成になる模様。毎週 1 話ずつの配信で既に 3 話まで公開されていて、私はとりあえず 2 話まで鑑賞しました。あまり溜めると観るのが億劫になっていきそうなので、週次で観るのを習慣化しなくては。まあ映画だと 3 時間ガッツリ拘束されてトイレ的に厳しいのがハードルだったのが、配信だと気軽に停めて休憩できるのは良いですね。映像・音響的には映画館で観たいスケールの作品ではあるけど。
物語はガラドリエルの旅の話、エルロンドとドワーフの話、オークに襲われた人間の村の話、それとホビットによく似た「ハーフット」族と落ちた隕石の話、という四本くらいの話の筋を行ったり来たりするため全容の把握がちょっと難しい。これ最終的にはメインキャラが集結して旅をする三部作みたいな話になっていくんですかね。続きも楽しみにしています。
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