EDIFICE のメタルバンド長を自分で調整したらなんだか楽しくなってきたので、調子に乗って他の腕時計もいじり始めました(笑。
バンド交換の次は順当にいって内蔵電池交換なわけですが、EDIFICE はまだ買ったばかりだしフォーマル用の Seamaster 120 は自動巻きだからそもそも電池不要。でも二十代の頃につけていたセイコーの ALBA ROOX を電池切れのまま放置していたのを思い出したので、今回はこれを復活させてみることに。当時はこのシリーズが好きで三本くらい持っていたはずなんですが、残り二本はどこ行ってもうたんや…。
ともあれ、電池交換には工具が必要になるため、またしても Amazon でこんなセットを購入。
HappyHome / 時計工具 電池交換 三点支持 裏蓋オープナー 固定用台座セット
スクリュー式の裏蓋オープナーと腕時計本体を固定するための台座のセットです。Amazon にて 1,400 円くらい。時計屋に電池交換に出すと一本あたり千円くらいかかってしまうので、電池代を考慮しても腕時計二本分の電池を自分で交換すれば元が取れる計算になります。
この金属製の羽子板、あるいは変な形のフライ返しのようなものが裏蓋オープナー。腕時計の裏蓋ってネジ留めではなく蓋自体が薄いスクリューになっているものが多く、一般的な工具では回すことができないので、こういうものが必要になります。
間隔を自在に調節できる三点のヘッドに裏蓋の凹みの形状に合わせたビットをはめ込んで回すための工具です。
ビットは大中小の円形が三種類、それに半円と三角形、四角形がそれぞれ同梱されています。
が…、
このパッケージにあるビットの種類と同梱物が一致していません(;´Д`)ヾ。パッケージ図には半円の両端に突起が付いたような形のビットもあることになっていますが、姿も形も見当たりません。逆にパッケージに描かれていない三角形のビットが入っているし、それぞれが 3 本ずつ入っているのかと思ったら円形の小タイプが 6 本、中タイプが 1 本(!)、四角形が 2 本という妙に中途半端な内訳。こういうところに悪い意味での中華クオリティを感じます。
こちらは同梱の固定台。ケースを固定していないと裏蓋と一緒に回ってしまって外すことができませんからね。
固定台の凹みに腕時計の竜頭をはめ込むようにして置き、クランプの要領でケースを固定します。
この腕時計では裏蓋の凹みは四角形で六カ所についています。ちなみに私が持っている Seamaster 120 では円形の凹みが五カ所についていました。
残念ながらオープナーには四角形のビットが 2 本しか入っていなかったので、諦めて今回はこの凹みに入る大きさの円形のビットを使いました。
↑の写真では片手で軽々開いているように見えますが、実際には左手で固定台を押さえ、右手はビットが滑らないように上から押さえつけるようにしながら反時計回りにググッと回すと、裏蓋が外れました。ここは一つ間違えると裏蓋にキズをつけたり自分が怪我をしたりするリスクがあるので慎重になります。
クォーツ式の時計だと機械式のような機能美を実感できるわけではありませんが、それでも初めて自分で開いた腕時計の中身にはちょっと高揚しますね。
内蔵されていたボタン電池はなんとセイコー純正品でした。
今回はそれをこの電池に交換します。
ソニー製のボタン電池。見たところ海外向けパッケージのようですが、国内版だと 1 個 300 円くらいのところこれは Amazon で 5 個 675 円でした。使用期限は 2021 年 7 月とのことで、あと 2 年あまりの間に時計 4 本分の電池交換(しかもこの電池が使える機種)をする可能性は限りなく低いでしょう(ぉ
裏蓋さえ外せてしまえばあとは単なるボタン電池の交換なので大したことはありません。電池を交換したら、今度は逆の手順で裏蓋を戻していきます。
裏蓋についていたゴムパッキンはたぶん劣化しているだろうから防水性能維持のためには交換してやる必要があるんでしょうが、今回は気にせずそのまま戻しました(笑。まあこういうのは高価じゃない時計だからできることで、オメガなんかだと間違えて裏蓋にキズをつけたくないし、防水処理もちゃんとやってくれる業者に頼むと思います(笑
電池切れでおそらく数年間は止まっていた時計が再び時を刻み始めました。二十代半ばの自分がつけていた時計だから高級品ではありませんが、クロノグラフはちゃんと長針が 1/5 秒単位で刻むタイプだし、時計としては意外と EDIFICE よりもちゃんとしています(笑。今やもう ROOX というシリーズ自体がなくなってしまいましたが、現代では同様のターゲット層向けの時計は WIRED シリーズがそれに該当するんですかね。
四十代にもなって仕事で ALBA ブランドの時計をつけていると白い目で見られそうですが、あまり流行り廃りに関係のないオーソドックスなデザインだからプライベートでたまにつけるくらいならアリかな。せっかく復活させたことだし、EDIFICE と交代で再び使ってやろうと思います。
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