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STAR WARS: IDENTITIES THE EXHIBITION

天王洲の寺田倉庫にてスタートした『スター・ウォーズ』の展示イベントに行ってきました。

スター・ウォーズ アイデンティティーズ:ザ・エキシビション

SW 関連のイベントは四年前の六本木ヒルズでの展示会に行って以来。今回のイベントは入場料が前売 ¥3,200、当日券 ¥3,500 という値付けでちょっと高くない?とは思いましたが、それだけの価値があるに違いないと信じて参加しました。

チケットは近年のイベントでよくある、受付時間を一時間ごとに区切った半入れ替え制。とはいえ退場時間の制限はないようなので、じっくり見たければ閉館時刻までいることもできます。

音声ガイドは標準でついてくるため追加料金は不要。一部の展示内容自体が音声ガイド前提になっていて、該当の展示物の前に来ると自動的に音声が聞こえてくるようになっています。

またこの音声ガイド機と一緒に手渡されるリストバンドを使って、この展示を通じて「自分自身のスター・ウォーズ・ヒーローを作る」ことができるようになっています。

会場内に十カ所あるコーナーでの選択を通して自分の内面を反映したスター・ウォーズ・ヒーローを生み出すことができます。リストバンドに非接触 IC が埋め込まれていて、それを使って自分の ID と選択肢を記録していくという仕組み。まずは自分の種族から選んでいくわけですが、私はは人間タイプだと普通すぎてつまらないのでイウォークを選択してみました。

なおこのイベントではあまりにたくさんの写真を撮りすぎてしまってとても載せきれないため、ここでご紹介するのはごくごく一部であることをおことわりしておきます。

会場に入るといきなり大量の衣装やプロップの展示がこちらを圧倒してきます。特に明記されていませんがこれらは実際に撮影に使用されたもののようです。ボバ・フェットやストームトルーパーに出迎えられて思わず興奮。
ただし展示は時系列や制作順等を考慮せず、ごちゃ混ぜ気味。むしろ「種族」や「ドロイド」「乗り物」といった切り口でまとめられているようで、それが本イベントのみ展示テーマに通じています。


『フォースの覚醒』以降の大人気キャラクター BB-8。今までは小型のフィギュアやアクショントイ類は見たことがありましたが、実物大はこれが初めて。イメージしていたよりも存在感あります。

R2-D2。我々世代にはやっぱりこっちですよね。
よく見ると細かいキズや凹み、汚しが施されていて劇中の雰囲気そのまま。じっくり見入ってしまいます。

その隣にいるのは当然 C-3PO。直立させるのが難しいのか少しうつむき加減なのが惜しい。3PO にはいくつかバージョンがありますが、これは左のおでこが凹んでいるということは EP4-6 に登場したものですね。

主要な展示物の前にはタッチパネルが設置されていて解説を読むことができます。それほどマニアックな解説があるわけではありませんが分量が多く、じっくり読んでいると時間がどんどん過ぎていきます。

新旧のストームトルーパー。最初に見たときには帝国とファースト・オーダーのトルーパーを並べるのはおかしいのでは…と思ったけど、こうして「実物」で新旧を見比べる機会なんてそうあるものではありません。制作技術とかデザイントレンドを考えながら比較できるのは興味深い体験でした。

キャラメイクのほうは、次は性別や性格などを選択していきます。展示のほうも種族から始まって人間の成長や人格形成、他者から受ける影響など「人となり」の作られ方にフォーカスした構成になっていて、この展示会のタイトルが「IDENTITIES」である意味が解ってきました。

ちなみに十カ所あるキャラメイクコーナーのうちひとつは複数人で来場していることを前提としたものになっていて、ぼっちで来た私は途方に暮れていたところ、優しいスタッフの方が「一緒にやりましょう!」と助けてくれたので大丈夫でした(ぉ。

出た!カーボン冷凍されたハン・ソロの像。これは高揚します。
映画で見たときから感じていたけど、表情まで含めハリソン・フォードの顔の再現性が高い。側面に施されたディテールも見事で、見ている自分がしばしフリーズしてしまう。

コンセプトアートも多数展示されています。世界観は初期イメージから大きく変わらないながら、ドロイドやクリーチャーのデザインはかなりの変遷を経て立体物に落とし込まれていることが分かります。
それにしても先日シド・ミード展を見てきたところなので、それと較べるとこの作品がいかにシド・ミードの世界観に影響を受けたかがよく分かります。

ヨーダ!!

これだけは実際に撮影に使用されたパペットではなくアーカイブ用のレプリカとのことですが、それでも嬉しい。今にもしゃべり出しそうな生々しさがあります。

スペースシップやスターファイター群の展示。圧巻はこのスター・デストロイヤーで、ミニチュアでありながら圧倒的な迫力を示しています。背景の「ライトスピード」感ある照明もまた良い。
これを見ると自分の中の男のコの血が騒ぎ出します。

艦体の表面にあるディテールを一つ一つ眺めているうちにどんどん時間が過ぎて行ってしまう。
今月末に発売される 1/50,000 のプラモが欲しくなりますね…。

TIE アドバンスト(ダース・ベイダー専用 TIE ファイター)。カイロ・レンの TIE サイレンサーも現代的でカッコイイけど、アドバンストの無骨で悠然とした強さを感じるデザインのほうが怖さがあります。

こういうメカ展示で絶対に外せないものの一つが AT-AT ではないでしょうか。『最後のジェダイ』でもクライマックスでこの発展型である AT-M6 が登場したくらい、SW の定番メカになっています。でも M6 もいいけどやっぱりオリジナルの AT-AT のシンプルさがいいんだよなあ。

他にはボバ・フェット/ジャンゴ・フェットが登場したスレーヴ I、同盟軍の A ウイング・B ウイング等は展示されているのに何故か X ウイングがない!こればかりはさすがに残念。

でもミレニアム・ファルコンはちゃんとありました。これもまた大型の模型に圧倒的なディテール。値段とサイズのためにずっと我慢していたパーフェクトグレードが改めて欲s(ry

コスチューム類の展示もありました。これは EP4 ルーク・スカイウォーカーのパイロットスーツですが、マネキンがアパレル用っぽくて微妙なポーズを取っているのがジワジワ来ます(笑。

何故かコスチューム展示の中にチューバッカが(笑。
そういえばチューバッカを演じたピーター・メイヒュー氏はこの 5 月に亡くなってしまいましたね…。

こちらは EP2 アナキンのコスチューム。後ろにはスピーダー、腰にはライトセーバーがぶら下がっています。
ジェダイの衣装ってどれも似ていて見分けづらいのですが、この暗黒面を感じさせる黒いレザーの衣装は紛れもなくアナキンのもの。母親を救うために惑星タトゥイーンに降り立ったときのイメージですね。

そして最後に我々を待ち構えているのがダース・ベイダー。さまざまな境遇や出会いと選択の末にフォースの暗黒面を司る者となってしまったアナキン・スカイウォーカーの人生を示すのが、この展示会の目的の一つなのかもしれません。悪役であるにもかかわらず、ルーク以上に主役感のある扱い。それでも納得してしまうのが SW におけるダース・ベイダーという存在なのでしょう。

「ダース・ベイダー」という命名の由来には諸説あるけど本当は「ダーク・インベーダー」のもじり…ってそのまんまかよ!(;´Д`)ヾ。

展示の最後には、ここまで十カ所を巡ってきた成果として自分が作り上げたヒーローと対面することができます。自分の生まれ育った環境、親の教え、出会った人や遭遇した事件、それぞれの分岐点で自分が選んだ道…そういったものが今の自分を形成しているというメッセージは、果たしてこの展示会に必要だったのか?というとちょっと微妙なところはありますが(笑)、それでも自分のオリジナルキャラクターが作れるという試みは面白い。この結果は自分宛にメールで送って後から確認することもできるのですが、どうせならこのキャラを操作できるようなゲームがあればもっと盛り上がったのに、とは思います。

入場料はちょっと高いかなと思いましたが、実際にはそれに見合うだけの物量がありました。普通に写真撮りながら巡ってだいたい 90 分ほど、それぞれの解説をじっくり読み・聴いて展示に見入ったら 3 時間コースにはなるんじゃないでしょうか。
会期は来年 1 月中旬までとのことですが、せっかくだからこの夏休みのレジャーとしておすすめです。

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