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モバイル PASMO が今春サービス開始

モバイルPASMO、今春開始。定期券やクレカチャージに対応 – Impress Watch

首都圏の私鉄各社が共同運営する IC カード乗車券「PASMO」が今春 Android に対応した「モバイル PASMO」をリリースし、Android スマートフォンで PASMO が利用できるようになることが発表されました。

これで実現されることはスマートフォンの FeliCa を利用した公共交通機関の利用、交通系電子マネーとしての支払い、スマホ上での PASMO チャージ、PASMO 定期券購入など基本的にはモバイル Suica と同様になるものと思われます。2017 念秋に「モバイル PASMO」の商標が登録出願されてから二年半近く、長かった…。ついに私鉄ユーザーもスマホで PASMO が使えるようになるんですね。

PASMO 自体は以前から Suica と相互利用が可能だったため、従来もモバイル Suica を持っていれば私鉄圏でも PASMO と同様に利用することができましたが、唯一の例外が定期券でした。モバイル Suica は利用区間に JR が含まれないと定期券を購入することができず(厳密にいえば乗車駅か降車駅のどちらかが JR 線である必要があり、途中経路に JR が含まれるだけでは NG)、通勤経路が JR 外の場合は IC カード型の PASMO 定期券を利用しなくてはなりませんでした。私もここ数年は通勤に JR を利用していないため PASMO 定期券を利用していたのですが、どこでもチャージできる利便性も捨てがたくて定期券外の電車に乗るときはモバイル Suica、と使い分けていました。そうすると月に何度かは「通勤区間なのにモバイル Suica で乗ってしまう」という事故が発生してしまうわけです(´д`)…。そんなわけで、モバイル PASMO を個人的には心待ちにしていました。

ここまで時間がかかった理由は、モバイル決済報道の第一人者である鈴木純也氏の以下記事に詳しいです。

「モバイルPASMO」実現が難しい本当の理由:モバイル決済最前線 – Engadget 日本版

この記事にもあるとおり、モバイル PASMO は時間がかかりながらも今年の東京オリンピックをターゲットに粛々と準備が進められていたのですね。

またこうなると次に気になるのは「同一端末上でモバイル Suica との共存が可能か」「iOS への対応はあるのか」二点。前者に関しては上記記事にもあるとおり、技術的理由により排他になる可能性が高いと言えます。共存して改札を通るたびに Suica/PASMO のどちらで決済するかをユーザーに選択させるわけにもいかないでしょうし。
後者に関しては、iOS でのモバイル Suica は Android のおサイフケータイとは全く違う仕組みで実装されており、また JR が携帯電話キャリアを巻き込んで Apple との調整の結果として実現したものでもあるため、JR よりも規模の小さな鉄道会社の集合体に過ぎない PASMO では実現できないか、Android 以上に時間がかかるはず。PASMO としても日本のスマホの半数を占める iPhone への対応は重要課題ではあるでしょうが、投資対効果(スマホ対応することで PASMO からの売上がどれくらい増えるか)をどのように試算しているか次第でしょう。

とにかく個人的には今の煩雑さから解放されたいので、モバイル PASMO がスタートしたら一日も早く使い始めたい。でも今のメインは iPhone XS なんですよね…。まだ割賦は残っているけど先日試算したとおり月々サポートを捨てて機種変しても毎月の支払いは大差ないことも判っているし、docomo の夏モデルの動向を見ながら 6 月頃に Android に出戻ることを検討しようかと。

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