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『十三機兵防衛圏』にハマる

先日からプレイしている『十三機兵防衛圏』に完全ハマってしまいました。

十三機兵防衛圏

進捗は早くも全体の半分強といったところ。寝る前に少しだけプレイするつもりが続きが気になってやめどきを失ってしまい、気づいたら深夜という一週間でした。昼間のリモートワークでただでさえ消耗しているのに、これでは体力が回復しない(;´Д`)ヾ。

「追想編」のエピソードは一つ一つが 10~15 分のショートストーリーだけど、単話でオチをつけて次に行くのではなく、一つ事実が明らかになったら同時に新しい謎が出てきて「To Be Continued」となる非常に引きの強い作り。途中でやめたら気になって眠れないし、やめなかったら物理的に眠れないジレンマ(汗。しかもこういうミステリーものって進めるうちに少しずつ全体像や黒幕が見えてくるものですが、本作に関しては「ある事実が分かったら、それまでの自分の理解とは状況が真逆に見えてくる」とでもいうような作りになっています。怪獣「D」の侵略の目的は何なのか、そして誰が本当の黒幕なのか。ここまでで 5~6 回は自分の予想が裏切られ、そして裏切られるたびに話のスケールが広がっていく。ゲームに限らず小説や映画でもここまで巧妙なシナリオは見たことがありません。

プレイにはかなり自由度があり、追想編(ストーリーパート)と崩壊編(バトルパート)はどちらを重点的に進めても良いし、13 人の主人公もだれか一人だけに集中して進めることもある程度許容されています。ただし物語の核心に絡むエピソードは追想編や崩壊編の進度に応じた何らかの条件を満たさないと見られないようになっており、プレイヤーはストーリーの核心を様々な角度から少しずつ掘っていくことになります。この自由度の高さはプレイする人によって物事の見え方が異なってくることを意味しており、自分も一度クリアしたら記憶を消してまた違う順序でプレイしてみたいと思ってしまうところ。

各キャラクターのストーリーは複数の時代を行き来しながら進んでいくこともあれば、同じ時間軸をループ(?)することもありますが、構造は一般的なアドベンチャーゲームそのものなので理解しやすい。しかし普通のアドベンチャーゲームと違うのは一度選んだ選択肢を戻ってやり直すことで徐々に核心に近づいていく、というスタイル。タイムリープ設定をうまく活かした構成になっています。

バトルパートは初見では PS4 にしてはグラフィックが地味だし面白いのかよく分からないといった感じですが、やればやるほど面白くなっていく中毒性の高いタイプ。序盤は難易度も低くて作業感がありましたが、徐々に敵のバリエーションも物量も増えてくると戦略性が求められてきます。各キャラクター(機兵)の特性を見極めて部隊編成し、どれだけ効率良く敵部隊を殲滅していくか。こちらの狙い通りに戦局が進むことは多くなく、何とか勝てたけど完全に消耗戦になってしまった…というケースもしばしば。何度か繰り返して挑戦した後に S 勝利できたときの爽快感はたまりません。

また興味深いのが、崩壊編がこれだけ簡素なグラフィックであるにも関わらず、自分の脳内では戦闘状況がしっかり補完できていること。追想編の美麗なグラフィックで機兵や怪獣の詳細が自分の頭にインプットされていることで、崩壊編のコンソール風グラフィックの中で何が起きているかがちゃんと想像できているんですよね。プレイ当初はあまり連動していないように見えたこの二つのゲームパートが、進めれば進めるほど綿密にリンクしていることを実感させられます。

あと、本作で異常なほどのこだわりを感じるのが食べ物の表現。暗いストーリーに息を抜ける瞬間を提供するように、こまごまと食に関するエピソードが挟み込まれています。しかもその食べ物関係のグラフィックへの力の入れようがすごい。

この鯖の塩焼きと里芋の煮物の夕食!しかも鯖にはちゃんと大根おろしとかぼすまで添えてある。見てると本気でお腹がすいてきます。

そして、焼きそばパン。本作の真の主人公は焼きそばパンなのではないかというくらいに優遇されています。私もコンビニで焼きそばパンを見かけると買い物カゴに入れざるを得ないくらいに毒されてしまっているし、このグラフィックがまたうまそうで…。

とにかく近年稀に見るレベルでハマってしまいました。この勢いだともう今月中にクリアしてしまいそうな気がしています。

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