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F1 スペイン GP 2020

今シーズン二度目の三連戦の最後を飾る F1 スペイン GP。70 周年記念グランプリにおけるマックス・フェルスタッペンの印象的な勝利から一転、スペインは無慈悲な結果となりました。

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昨年もレッドブルに敗れた後はしっかり原因究明と対策を施し、次のレースではきっちりやり返してきたメルセデス。今回もきっと一筋縄ではいかないんだろうなあ…とは思っていましたが、ハミルトン対フェルスタッペンという点では完敗です。一週間前とは対照的に今回はフェルスタッペンのタイヤが先にダメになり、ハミルトンは難なくタイヤをもたせてみせました。サーキットとクルマの相性はあるにせよ、こうやって絶対に連敗を喫さないところが今のメルセデスの強さの源泉なんですよね。見せ場といえば、終盤にハースのグロジャンがスピンした表紙に大きめのパーツが飛散し、そのデブリをハミルトンが思いっきり踏んだときには二週間前のイギリス GP の再来か!と興奮しましたが、今回はアクシデントには結びつかず。

カタロニアサーキットは F1 にとっては冬季テストの場であり、コース幅的にオーバーテイクも難しいため、ドライバーの力量よりもマシン性能の差がそのままリザルトに結びつくサーキット。そういう意味ではハミルトンがフェルスタッペンに完勝したのは順当な結果にすぎませんが、逆にフェルスタッペンがボッタスの前でチェッカーを受けたことはフェルスタッペンのすごさを証明していると言えます。アルボンではアルファタウリ(今季のガスリーはよくやっていると思う)と同程度のタイムしか刻めない RB16 で、今季 6 戦中 4 回メルセデスの 1 台を食っているわけですから。仮にメルセデスのドライバーがボッタス&ラッセルみたいなコンビだったら、今頃フェルスタッペンがチャンピオンシップを独走していた可能性が高い。しかしそうなっていないのが、レッドブル&フェルスタッペン以上にメルセデス&ハミルトンのパッケージが化け物だということでもあります。

そんなわけでトップ 3 争いは非常に退屈な「スペイン GP らしい」レースでしたが、4 位以下の争いは熾烈でした。4-5 位のレーシングポイントはまあ順当ながら、それ以下はサインツ-ヴェッテル-アルボン-ガスリー-ノリスという入り乱れっぷり。レース中かなりの時間を 4~19 位が 1.5~2 秒前後の間隔で連なるという僅差の戦いで、今シーズンはチャンピオンシップよりも中団争いが面白いことを示すレースだったと言えます。ちょっと可哀想だったのはヴェッテルで、チームラジオで VET「タイヤ戦略どうする?」→PIT「ちょっと待ってくれ」→そのまま数周放置→PIT「そのタイヤで最後まで走れる?」→VET「ならもっと早く言ってくれ!…もう俺たちには失うものはないから、やるよ」という、聞いてて呆れるチーム側の指示。常にレースの状況を見て最適な戦略を考え続ける姿勢がない、フェラーリは常にこれなんですよね。もしかするとチームを去ることが確定しているヴェッテルはもう重要ではないという部分もあるのかもしれませんが、F1 を長年見てきた身からするとフェラーリはシューマッハー時代を除いて常にこう。今シーズン好調なマクラーレンから来季このフェラーリに移籍するサインツが絶望するんじゃないかと今から心配になっています。

次のレースは二週間空けてベルギー。今季は開幕を待たされた分毎週レースが見られるのは嬉しい反面、土日の夜をずっと空けてないといけないのが地味に辛い(笑)。今週末はちょっとのんびりしつつ、来週以降の三連戦に向けて私も英気を養おうと思います。ベルギーはスペインとは対照的なドライバーズサーキットなので、フェルスタッペンとハミルトンのガチンコ勝負に期待しています。

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