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飛びこめ!!沼 新しい沼編 04

いつもの重要書類を購入しました。

安倍吉俊 / 飛びこめ!!沼 新しい沼編 04

飛びこめ!!沼

いつもコミケ後の委託販売開始のタイミングで購入しているところ、今年は夏コミがなかったので出ていることにしばらく気がついていませんでした…。

表紙に書かれているタイトルが何故か『飛びこめ!!沼』といつもより!がひとつ多い(奥付に書かれていたのはいつも通りのタイトルでした)。安倍吉俊先生ご自身がいつも以上にシグマ愛を込めたことの表れでしょうか(笑
それもそのはず、

飛びこめ!!沼

前作には間に合わなかったシグマ fp の購入レポートが主題だから、その嬉しさが表紙に出てしまったと考えるべきでしょう。fp は従来のシグマ製カメラからみれば突然変異のようなカメラで、シグマユーザーには大きな驚きをもって迎えられました。本体サイズや高感度性能に弱点があった従来のシグマ製カメラに対して、fp はそういうエクスキューズのほぼ不要なカメラ。Foveon でなければシグマ製カメラを買う意味がないのではという気もしますが、(今後フルサイズ Foveon 機が出てくれば)ひとつのマウントで特性の全く異なるボディ(センサー)を使い分けることができると考えれば、こんなに贅沢なことはありません。

飛びこめ!!沼

そして、何故か突然 YouTuber になる宣言をする先輩(笑

今まで静止画一辺倒だったシグマがムービーにも使えるカメラを出してきて、しかも公式に fp で撮ったムービーをプロモーションに使うようになり、さらには fp を PC の Web カメラとしても使える…という流れを汲めばそういう発想になるのも分からなくもない(のか?)。まあ用途や被写体は買ってから考えるのが正しいカメヲタの姿です(ぉ

ムービーに関しては初心者目線で書かれているネタが多く、そもそも『飛びこめ!!沼』シリーズ自体が初心者目線のネタから玄人寄りの話に変わってきたのを少し寂しく感じていた身ととしては、初期のノリが戻ってきたような感覚でちょっと嬉しい。
それにしても、

飛びこめ!!沼

これ(笑。
確かにシグマならばこういう理由で微妙なスペックになっていてもおかしくない(ぉ

というか、逆に今でこそ「CINEMA EOS SYSTEM」とか胸を張ってる EOS のほうが初期の EOS MOVIE で 30p を本当に 30fps で実装して発売しちゃってたんだぜ…?

飛びこめ!!沼

↑私も最初に fp を見たときにはこう思いました。小ささ軽さのためにバランスを捨ててでも大胆にスペックを取捨選択するあたりが「らしい」。
一方で、fp に影響を受けたかどうか知らないけど後発で出てきた α7C はほとんど取捨選択せず「全部入り」だったのが今の市場における α の立ち位置を表していると言えます。もう完全に強者の戦略に入った α と、失うものがないから尖った商品で攻めるシグマ。個人的には、fp くらい割り切って小型化に振った α も見てみたかったですが。

今回も楽しませていただきました。fp の発売を契機にフルサイズミラーレスの潮目が少し変わった感があり、ボディもレンズも性能・機能一辺倒なだけでなく小型化や日常ユースを想定したバリエーションが増えてきたのは喜ばしいことだと思います。相変わらずカメラ業界的には厳しい状況が続きますが、これで少しでもユーザーの裾野が広がってくれることを願っています。

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