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ASUS Chromebook Detachable CM3 購入

自分にとって初めての Chromebook を購入しました。

ASUS / Chromebook Detachable CM3 CM3000DVA-HT0019

ASUS Chromebook Detachable CM3 です。
発表時点から気になっていて、発売直後に店頭に見に行った翌日には注文していたのですが、結局メーカー欠品で三週間以上待たされる羽目になりました。途中「どうせもうすぐ発表になるだろう新 iPad を見たらそっちが欲しくなるんだろうな」と思い直して三回くらいキャンセルしかけました(ぉ

ハードウェアデザインはほぼ「黒い Surface」。私は Apple 製品の角 R の大きいデザインはあまり好きじゃなく、こういうシャープな形状のほうが好みなんですが、いくらなんでも Surface に似すぎだとは思いますね…。

マグネット式のキーボード着脱機構もだいたい Surface。違いは接点の間隔と突起の付け方くらい。それだけ Surface のタイプカバーが秀逸なことの証明でもあるとは思います。

キーボードはピッチ/ストロークともに及第点、打鍵感は理想的とは言わないけどまあアリ。このエントリーもテキスト部分は Chromebook Detachable CM3 で書いていますが、それなりに快適。Surface のキーボードに比べると打鍵時のビビリは少し気になるかな。

惜しいのは [Enter] と [Backspace] キーの幅が狭いことくらいでしょうか。[Enter] はまあ慣れの範疇だと思いますが、[Backspace] を押したつもりで隣の [¥] を押してしまうことが何度かあったので、これに慣れられるかどうか。今のところ [Enter] と [Backspace] は右手の小指ではなく人差し指か薬指で押すことで誤打を回避していますが、小指で押すよりも手の移動が増えて非効率なんですよね。それでも変則配列キーボードよりはマシですが。

ちなみにキーボードにはタッチパッドもついていますが、画面タッチで操作できるとタッチパッドはほぼ使いませんね。個人的には Windows もタッチスクリーンで操作したい派です。

杢グレーのファブリックで覆われているキーボードカバーは質感は良いのですが、よく見ると端面に毛羽立ちがあります。神経質な人でなければ気づかないところかもしれませんが、こういうところは値段なりな感じ。

三万円台のタブレットながらタッチペンが付属します。この液晶ベゼルのところにタッチペンを収納するギミックを見るとつい初代 VAIO 505 を思い出してしまうオールド VAIO 勢。
今まで Chromebook にはあまり詳しくなかったので完全にパッシブタイプのスタイラスだと思い込んでいましたが、
アクティブタイプ(USI 方式)で筆圧や傾き検知にも対応しているんですね。USI 方式のタッチペンって単品で買うと 4,000 円くらいするので、これが付属することを考えるとかなりお買い得感が高く感じます。PC やタブレットであまりペンを使ってこなかったんですが、せっかくだからいろいろ試してみて良かったら Apple Pencil にも手を出してみようかなー。

キックスタンドを兼ねている背面カバー。十字状のヒンジが仕込まれていて、タブレットをランドスケープ(横長)モードだけでなくポートレート(縦長)モードでも自立させることができます。
またキーボードとこの背面カバーを外せば 506g という軽量タブレットとして持ち運ぶことができますが(キーボード+背面カバーつきだと 915g)、別途キャリングケースを用意するくらいなら背面カバーはつけっぱなしで運用するかな…。

このスタンドカバーで縦置きできるのが個人的にはポイント。タブレットは電子雑誌やコミックを読むために使うことが多いんですが、スタンド兼用のカバーだと横置きしかできないのがほとんどだったんですよね。縦置きできるとテーブルに置いてコーヒー飲みながら雑誌を読んだりできて快適です。

ただ、Chromebook Detachable CM3 は SoC のグラフィック性能が高くないのか雑誌系の画像が多い PDF のレンダリングが死ぬほど遅いです。PDF をダウンロードして読むより Web で直読みしたほうがレンダリング負荷が低いことが多い模様。

Chrome OS は Google 製ということで Android スマホとの連携が強化されています。画面右下の通知領域隣にあるスマホアイコンをタップすると「Phone Hub」という機能が起ち上がり、Android スマホ(同じ Google アカウントでセットアップされ、かつ Chromebook の付近にあって Bluetooth がオンになっている場合、かな?)と様々な連携機能を利用できます。

Phone Hub で使える機能はこんなところ。スマホ側を一切操作せずにスマホのテザリングを利用したり、スマホに来た通知やメッセージに Chromebook から反応したり、スマホ側で開いていた Web ページを Chromebook でも開いたり。できること自体は iPhone+iPad で既にできていることとほぼ同等ですが、Android 派でもこの恩恵に与れるのは嬉しい。

Phone Hub を有効にするとこんな感じの画面から操作できるようになります。例えば同じ部屋の中でスマホをどこに置いたか忘れてしまっても、ここからスマホの着信音を鳴らして発見したりもできます。私はこのボタンはなんだろう?と適当に押したらスマホから大音量の着信音が鳴って焦りました(汗。

性能についても一応 Geekbench 5 を使って計測してみました。

モデルSingle-CoreMulti-Core
Galaxy A21242875
Chromebook Detachable CM32991,379
Xperia XZ13811,649
Xperia 5 II9013,259

Mediatek のミドルレンジ SoC だからあまり期待していませんでしたが、4 年前の Xperia XZ1(Snapdragon 835)未満ですか。iPad でいうとシングルコアで初代 iPad Air(A7)、マルチコアで第 6~7 世代 iPad(A10 Fusion)相当という感じですね。性能的にはブラウザベースの Web アプリならあまりストレスを感じることはないけどスタンドアロンアプリで重めの処理をするのには向かなさそう。少なくとも画像処理をやるマシンではないですね。でも学校配布の Chromebook として学習に使うなら必要にして十分だし、個人用としてもサブ PC 的な用途なら全然アリ。逆にこの製品と同じ SoC を搭載している Fire HD 10 タブレットが恐ろしくお買い得に見えてきました。頻繁にタイムセールもやっているし(今もまさに 5,000 円引きしているようですね)。

得手不得手はあれど使い物になりそうで安心しました。久々に新しいプラットフォームに手を出すのも楽しいものだし、しばらくは iPad ではなく Chromebook を持ち歩いて生活してみようと思います。まあ、来週発表されると言われている新型 iPad を見たら、サクッと買い換えたくなってしまうかもしれませんが。

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