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EOS R3 開発発表

キヤノン「EOS R3」開発発表。最高30コマ/秒のAF連写と"視線入力"に対応 – デジカメ Watch

EOS R3

キヤノンが EOS R の新型の開発を発表しました。その名も「EOS R3」。EOS で「3」の型番が使われるのはフィルム時代以来のことになります。個人的には(というか多くの人がそうだったろうと思いますが)R5 の上は R1 だと予想していたので、ここで R3 が出てきたことはちょっとした驚きです。
縦位置グリップ一体型/モードダイヤルなし/グリップとレンズマウントの間のマルチファンクションボタンという特徴や全体的な意匠は EOS-1D シリーズのそれを踏襲しており、これがスポーツカメラマンを中心としたプロ用のカメラであることを主張しています。ほぼ EOS R1 と言っても良さそうな見た目にも関わらずあえて「3」を名乗っているのは、まさに「変身(モデルチェンジ)をあと 1 回オレは残している…その意味がわかるな?」ということなのでしょう。

スペックはまだ一部しか明らかになっておらず、現時点で判っているのは以下の通り。

  • キヤノン初のフルサイズ裏面照射積層型 CMOS センサー
  • AF/AE 追随 30 コマ/秒連写(電子シャッター撮影時)
  • 優れた高感度性能
  • デジタル EOS 初の視線入力機能

驚いたのは EOS 7 以来(マイナーチェンジの 7s をカウントしなければ)二十年ぶりに復活した視線入力が搭載されること。当時は使い物にならないという評価も多かった同機能ですが、研究開発自体はその後も続けられていたのか、いったん破棄されていたのが新しい技術要素の登場で復活となったのか。私は EOS 7 の時代はフィルムカメラを持っていなかったのですが視線入力の先進性にはすごく憧れがあり、買うなら EOS 7 が欲しいと思っていたのでこの機能の復活はアツい。AF 測距点数が三桁は当たり前で EOS R5/R6 では四桁に達している今、視線入力がどのように使えるのか非常に興味があります。

電子シャッターで AF/AE 追随 30 コマ/秒連写というスペックは先日発売された α1 と同等。同時に高感度性能も謳っているということは高画素機ではなく α9 シリーズのような低画素連写機になる可能性が高そう。EOS R1 の名前が残されているのはその辺も理由なのではないでしょうか。かつての EOS-1D と 1Ds の関係のように機動性に振った R3 と高バランス型の R1、という形になるのかもしれません。

今の時期に開発発表されるということは、おそらく 2021 年東京オリンピックに間に合わせる形で発売する予定(だから α1 買わないで待っててね)ということだと思われます。キヤノンは本来の 2020 東京オリンピックに合わせて EOS-1D X Mark III を発売済みですが、スポーツ撮影の世界でも想定以上にミラーレスへの置き換えが進んでいるのかもしれません。
個人的には、ソニーも本当は α1 を 2020 東京オリンピックまでに出したかったのが叶わなかったから間に合わせで α9 II を出してみたらオリンピックが延期になり、改めて α1 を出したのではないか?と勘繰っています。それくらい α9(2017/4)→α9 II(2019/11)→α1(2021/3)の発売間隔は普通じゃない。カメラ業界の勢力図が大きく書き換わった今、多くのカメラメーカーのお膝元で 57 年ぶりに開催される(だろう)オリンピックはミラーレスカメラの天王山でもあります。私に手が出せる世界の話ではありませんが、これらのカメラに搭載される機能のいくつかはいずれ間違いなく普及価格帯のカメラにも入ってくるはず。EOS R3 が最終的にどういうカメラになって、オリンピックではどのメーカーのカメラを最も見かけることになるのか、固唾を呑んで見守りたいところ。

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