東京は緊急事態宣言が終わったと思ったら今度はまん延防止等重点措置…となかなか遠出がしづらい状況が続いていますが、もう一年以上もほぼ関東圏に閉じ込められているとさすがに旅が恋しくなってもきます。ならばせめて食事だけでも旅行気分を味わってこようと思い、こちらのお店に行ってみました。
今外国に行ける状況だったらまず行きたい国の一つが台湾。距離的にも文化的にも食的にもちょうど良くて、時々むしょうにまた行きたくなるんですよね。とりあえず魯肉飯とマンゴーかき氷が恋しい。
というわけで都内で魯肉飯が食べられる店を探して見つけたのがこちらの「台湾麺線」。立地は新橋…というにはちょっと遠くて、新橋と御成門のちょうど中間くらいにあります。
この店のメインは魯肉飯ではなくて「麺線」という台湾独特の麺料理です。麺線が主力の台湾料理店は日本では初めてとのことで、これは魯肉飯も本場っぽいものが期待できるだろうと。
時節柄持ち帰りもいろいろとやっていて、新橋という土地ならば平日は周辺のサラリーマンのランチとしても活躍しているものと思われます。
店内はちょっとポップな感じで客層もけっこう若い人が多いようですが、オーソドックスな台湾料理店らしい装飾も散りばめられていて、なんか現地のお店に来た感覚。まあ言うほど台湾に何度も通ってるわけじゃないですが。
メニューの軸はもちろん麺線と魯肉飯。それぞれ「〆麺線」「〆ルー(魯肉飯)」というミニサイズも用意されています。
本来は他の台湾料理をいろいろ楽しんだ後に〆の一品として頼むためのものでしょうが、レギュラー麺線+〆ルーとかレギュラー魯肉飯+〆麺線という組み合わせもアリ。
他にも台湾の屋台でおなじみの料理がたくさん並んでいます。鶏排(巨大唐揚げ)、夜市で食べたなあ…。
販売停止中だったけど臭豆腐もあるし、この店だけで台湾夜市を一通り堪能できると言っても過言ではなさそうです。
そうこうするうちに運ばれてきました、私の台湾ランチ。
結局レギュラー魯肉飯(煮卵トッピング)+〆麺線を選びました。魯肉飯を食べに来たからこれは外せないし、せっかく来たなら麺線も試してみたいという欲求をすり合わせた結果です。
魯肉飯、これですよ。八角の香り立つ濃い味付けの豚肉と、タレが絡んだご飯。たまに思い出したように食べたくなるんですよね。
しばらく前にセブンイレブンが魯肉飯の弁当を出していて、アレはアレでアリだと思ったけど、やっぱり本場仕込みの魯肉飯は別物です。
恋い焦がれた味にようやく再会できた喜びのあまり、一心不乱にかっ込んでしまう。
そしてこちらが麺線。軽くとろみのあるスープに短く切られた素麺的な麺が入っています。
スープからは出汁と生姜っぽい独特の香りが漂ってきて、食欲を刺激します。初めて食べるけど、これはどんな味なんだろう?
…と箸でいただこうとしたところに、カウンター上に「レンゲで食べるのがオススメ」を発見。
やっぱりこういうのは本場のやり方に従ってこそ本来の味わいが楽しめるというものです。私もレンゲでいただいてみよう。
味はそれほど濃くない。出汁と生姜を軸としたやさしい味で、ちょっと頼りない細麺とのバランスが取れている感じ。
かといって物足りないわけではなく、むしろいくらでも飽きずに食べていられそうな落ち着く味。これは今まで食べた麺類のどれとも似ていないけど、無限に食べていられそうという意味では町中華にある昔ながらの鶏ガラスープ中華そばのポジションに近い気がします。
久しぶりの魯肉飯欲が満たされつつ、新たに麺線の世界も知ることができてとても良かった。次回はレギュラー麺線+〆ルーでも良いなあ。でも鶏排も捨てがたい…。
台湾の夜市が恋しくなったらまたここに来ようと思います。
ごちそうさまでした。
コメント
ナイスな組み合わせ!美味そう!イイトコ見つけましたね!
久しぶりに魯肉飯欲が満たされました!麺線もおいしかった。
またたまに食べに行こうと思います。
仕事先のすぐ近くの店だったので、ランチにさっそく行ってみました。
店内にただようパクチーのにおい。わりと流行っていましたね。
特製魯肉飯にしてみました。お米のソリッドな感じと汁の相性がよかったです。
次回は麺線にしてみようと思います。
おお、行かれましたか。ここアクセスがあまり良くない割に混んでるんですよね。
あまり日本向けアレンジされておらず現地の味を思い出す感じが良いですよね。
麺線も日本にはあまりない感覚だけどあと引くおいしさがありますので是非。