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Apple M1 Pro / Max

M1 Pro/Max搭載で2倍速くなった「MacBook Pro」。筐体も大幅刷新 – PC Watch

MacBook Pro

Apple が噂されていた「強化版 M1」ベースの MacBook Pro を発表しました。

M1 と同時リリースされた MacBook Pro/Air はその高性能とファンをほぼ必要としない低発熱で話題になりましたが、新 SoC「M1 Pro」「M1 Max」を搭載する新 MacBook Pro はディスプレイを 14/16inch に大型化させ、MagSafe・HDMI OUT・SD カードスロット・ファンクションキー復活(代わりに Touch Bar 廃止)などいろいろと回帰したようなモデル。ディスプレイ大型化と引き換えにスマホのようなノッチを受け入れなくてはならないのが辛いところですが、これを待ってた Mac ユーザーは多いのではないでしょうか。ただ絶対額は高いので、逆に多くの人にとって十分な性能と思われる既存の M1 MacBook Pro/Air のお買い得感が際立って見えます。

まあ私は Mac を買う予定は今のところないので、興味があるのはむしろその SoC なわけです。例によって PC Watch の笠原一輝氏の分析がとても分かりやすい。

【笠原一輝のユビキタス情報局】 CPUもGPUも最高性能となったM1 ProとM1 Max、課題はアプリケーション対応
 AppleがM1の後継となる新しいSoC(System on a Chip)となる「M1 Pro」、「M1 Max」を発表し、14インチ、16インチのMacBook Proに搭載して本日より受注を開始し、26日から発売する。

M1 Pro/Max は M1 比で高性能 CPU コアを 2 倍、GPU コアをそれぞれ 2 倍/4 倍にした強化バージョン。Intel や AMD も上位 CPU ではコア数を純増させて性能向上させているのでそれに倣ってきた形ですが、CPU だけでなく GPU コアも増やしているのが ARM ベース SoC らしいところ。これなら NVIDIA や AMD の GPU に比べて電力効率が高いはず。
ただし「M2」ではなく「M1 Pro/Max」なのがポイントで、半導体的には A15 Bionic 世代ではなく A14 Bionic 世代の M1 をベースにコアを倍加させたものということになります。半導体製造についてはあまり詳しくありませんが、これはここまで大きなダイサイズの SoC となると最新世代のコアよりも一世代枯れたコアのほうが歩留まりが高いということなんですかね。まあそもそも M1 世代でも x86 系より高性能と言われていたので、MacBook Pro クラスであればその物量を増やすことで十分足りるということなのでしょう。従来 M1 のボトルネックだった最大メモリ搭載量やメモリ帯域幅、I/O なども強化されているので、いずれさらにコア数を倍増させた「M1 Extreme」とかを出して Mac Pro に載せてくるんじゃないでしょうか。さらに大きいシリコンを作ることを考えたらデュアル/クワッド M1 Max 搭載とかにしたほうが現実的かもしれませんが。

上記の笠原氏の記事では Apple Silicon 対応アプリがまだ少なく、Boot Camp が使えない状況では厳しい…と書かれていましたが、一般的な用途は大部分がクラウドベースで済んでしまう今、MS Office 系と Adobe Creative Cloud、Final Cut Pro あたりがネイティブ対応していれば MBP の本来のターゲットユーザー的にはある程度十分なのでは、という気もします。せっかくの高性能 SoC をぶん回せるアプリがもっと欲しい、という観点には大いに同意しますが。

Apple M1 Pro / Max

個人的には今回採用される SoC が A15 Bionic ベースの M2 になるのだろうと思っていたのでちょっと肩透かし感はあります。というのも iPad mini 6 がとても良かったので、M2 ベースになるであろう次期 iPad Pro を買おうかと考えていたんですよね。今回の MBP が M2 ベースなら来るべき iPad Pro の商品性も占えるだろうと思っていたのですが、少なくとも今年中に M2 が出てくることはなくなったはず。Mac よりも iPad に注目している私としては、楽しみがもう少し先に伸びた形になりました。

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