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F1 アメリカ GP 2021

F1アメリカ決勝:フェルスタッペン、”攻撃的戦略”でハミルトンとの一騎打ちを制す! 角田裕毅も王者経験者とのバトル制し9位入賞
F1第17戦アメリカGPの決勝が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレースを制した。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も9位に入った。

二年ぶりに開催されたアメリカ GP。決勝は日本時間の朝 4:00 スタートということでさすがにリアルタイム観戦はできず、月曜朝の在宅勤務開始前にタイムシフト観戦しました。

コース特性的にはメルセデスが強い高速サーキットで、事前の予想ではレッドブル・ホンダには少し分が悪いかなと思っていました。また金曜フリー走行でもメルセデスが速く、フェルスタッペンはダメージリミテーションに徹する戦いになるかと思ったら土曜日に形勢が逆転。フェルスタッペンが PP、ペレスも僅差で 3 番グリッドにつけ「これはいけるんじゃないか」という雰囲気が漂い始めました。決勝はスタートでハミルトンが先行したものの、レッドブルとフェルスタッペンが戦略で逆転勝利。ハミルトンとのドライバーズポイント差をさらに広げることに成功しました。良い意味で予想を裏切る結果となりましたが、チームにとっても残る 5 戦に向けて自信が深まったのではないでしょうか。

Red Bull Honda

というわけで、各ドライバーに関する所感を。

■マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

今回のレースにおける勝因はトラックポジション重視のタイヤ戦略と、その戦略を見事に遂行しきってみせたマックス自身のドライビングが完璧に噛み合ったことに尽きます。スタートでハミルトンを抑えられなかったことは想定した仲でも悪い方のシナリオだったでしょうが、その後フェルスタッペンがハミルトンに離されずについて行けたのがまず一つめのポイント。その後 DRS 圏内にいても抜くことが難しいと悟ると、タイヤがタレ始めた瞬間にすかさずアンダーカットを仕掛けたのが二つめのポイント。ここでハミルトンが逆の戦略を採り、最終スティントでスパートをかけるために二本目までのタイヤをできるだけ引っ張ったのが三つめのポイント。で、最終スティントではフェルスタッペンができる限りハミルトンの追い上げに対抗しながらも、最後の最後での逃げ切り用にグリップを残しておいたのが四つめのポイント。
三つめのポイントまでであればこれまでのレースでも似たような展開がありましたが、従来ならば戦略もその実行力もメルセデス+ハミルトンのほうが一枚上手でした。が、今回は四つめのポイントに関してフェルスタッペンがハミルトンを凌ぐタイヤマネジメントを披露してみせたことが最終的な勝因でしょう。motorsports.com の下記分析がめちゃくちゃ解りやすかったので貼っておきます。

F1分析|フェルスタッペンの”早め早め”戦略を成功させた「判断と労り」
F1アメリカGPを勝利したマックス・フェルスタッペンとレッドブル。早め早めにピットストップをする戦略が功を奏したわけだが、この戦略を実現するためには、そのタイミングをしっかりと判断し、さらにしっかりとタイヤを労る必要があった。

この絶妙なタイヤ遣いは従来ならばハミルトンの必殺技でしたが、マックスも同じようなことをやってのけました。チーム側はこの作戦が成功するかは半信半疑だったことでしょうが、それができるのが今のフェルスタッペンの強さですね。戦略とその遂行力で勝ったという意味ではフランス GP に並ぶ手応えで、こういう勝ち方ができるならフェルスタッペンは本当にチャンピオンに手が届くところにいると思えます。

■セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

前戦に続く 3 位表彰台。今回はフリー走行からフェルスタッペンを上回る速さを見せ、ここにきてようやく RB16B をモノにしてきたかに見えます。ドリンクが出ないトラブルで体力的にキツく、終盤こそハミルトンに置いて行かれていましたが、中盤までは大きく離されずにハミルトンのピット戦略の幅を狭める「壁」としての役割を果たしました。ペレスのおかげで今回でメルセデスとのコンストラクターズポイント差も大きく詰めることができ、ダブルタイトルの可能性が再び見えてきました。対するメルセデスがボッタスの PU を頻繁に交換して攻めてきているのが少し不気味だけど、この調子でダブル表彰台を続けていってほしいところ。

次戦はペレスのホームグランプリであるメキシコ。マシンとの相性も良くペレスには今季 2 勝目の可能性も十分考えられますが、もし 1-2 体制でペレスが前にいたらチームオーダーが発令されそう。チャンピオンシップにおけるフェルスタッペンの優位を確実にしたいのも分かるし、一方でペレスの地元で花を持たせたい気持ちもあり、ファンとしては悩ましい状況です。

■ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

後半戦に入ってマクラーレンとフェラーリの速さが安定し始め、順当にいっても 5 番手のチーム(アルピーヌやアストン次第ではもっと落ちる)というのが明確になってきたアルファタウリ。そこにおいて今回もトップ 4 に次ぐ 9 番グリッドを獲得したガスリーの安定感は相変わらず驚異的です。が、決勝はサスペンショントラブルでリタイヤ。おそらく COTA のバンピーな路面でサスペンションが壊れてしまったのだと思いますが、こういうときにメカニカルトラブルが出てしまうのがアルファタウリの弱いところなんですよね…。まあ仕方ないとはいえ、後半戦のアルファタウリはトラブル続きなので再発防止の具体策を講じてほしいところ。

■角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

金曜フリー走行では苦しんでいましたが、土曜日にマシンを改善し予選も勝ち抜いてガスリーに次ぐ 10 番グリッドを獲得。決勝では苦手なスタートを克服して 1 周目にジャンプアップ、その後はボッタス/ライコネン/ヴェッテルなどのトップドライバーとバトルしながら 9 位を守り切りました。特にトルコ GP に続いてメルセデス(今回はボッタス)をしばらく抑えたのは金星。前回はハミルトンへの防御でタイヤを使い切ってしまい入賞を逃しましたが、今回はその上できっちり入賞を果たしています。トルコからの流れは今シーズンの角田の学習の成果が出ていると言って良く、少し待たされたもののようやく角田のいいところが結果に結びつき始めたのではないでしょうか。特に週末全体の組み立て方や決勝レースの内容はデビュー以来最高だったと言えます。残り 5 戦もこういう週末を続けることができれば、来シーズンは開幕から結果を出していけるのではないかと思います。

とにかくいいレースでした。次はホンダが得意とするメキシコへと舞台を移します。今シーズンは下馬評を覆すようなレースが多く、次もレッドブル圧倒的有利とは言い切れませんが、苦手だったはずのテキサスを勝って次に行けるというのは非常に大きい。この勢いを継続してくれることに期待しています。

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