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F1 ハンガリー GP 2011

ハンガリーGP決勝 バトンが200戦目を勝利で飾る! – GPUpdate.net

雨がらみのエキサイティングなレースとなったハンガリー GP は、F1 通算 200 戦目となった記念すべきレースを、初優勝の地で再び優勝で飾りました。

予選はヴェッテルが順当に PP。その後ろにハミルトン、バトンのマクラーレン勢が続きましたが、決勝スタート時点での路面はウェット。このときに、天候が荒れそうなことと有利な奇数グリッドであることからバトンにも優勝の目があるんじゃないの・・・?と思っていたら、果たしてその通りの結果に。日本でも F1 のブックメーカーがいたなら賭けておきたかった(笑。

レースそのものは最近の傾向をなぞるようにレッドブル、マクラーレン、フェラーリの三強が三つ巴状態。濡れた路面だとタイヤの温まりが悪いフェラーリ 150° Italia がナーバスな挙動を見せ、辛そうな状況を物語っていましたが、レッドブルとマクラーレンはガチンコ。しかしヴェッテルが序盤にミスをしたところをすかさずハミルトンがパスし、中盤まではハミルトンのレースでした。
が、中盤にハミルトンがピットストップでオプション(スーパーソフト)タイヤを履いたところでマクラーレンのバトンチームはバトンにプライムタイヤで残り周回数を走りきらせるという「バトンらしい、かつバトンでなければできない」戦略を選択。これであればこの次にハミルトンがタイヤ交換に入るタイミングでトップを奪えます。
しかし、50 周目を過ぎたところで再びの降雨。これではバトンもタイヤ交換しなくてはならず、もしかするとポジションは最後までこのまま・・・と思ったところで、ハミルトンが真っ先にインターミディエイトタイヤに交換するというギャンブルに出ます。普通、トップを走っていたら確実に抜かれる状況が見えていない限りはコンサバな戦略でいいものだと思いますが、ここでなぜかハミルトンがギャンブル。しかし結局それは裏目に出てしまい、逆にペースが落ちてしまったために再度オプションタイヤに交換、順位を下げます。

結果、天候に惑わされずステイアウトしたバトンがそのまま優勝。以下、ヴェッテル-アロンソというオーダーになりました。


ハミルトンはなぜあそこでギャンブルに出たか理解できませんが、それまでは優勝に値する走りを見せていただけにもったいなかったです。ここ数戦のハミルトンは気をつけているのか(笑)批判されるような危険なオーバーテイクも仕掛けていませんし、途中何度もやり合ったバトンとのバトルもクリーンそのもので、見ていて清々しいものさえありました。やっぱりマクラーレンのこのコンビは理想的かも。
優勝したバトンはやっぱりこういう雨がらみのレースでは光りますね。同じハンガロリンクサーキットで飾った初優勝も同じような荒れたレースでしたが、あのときはライバルの自滅に救われた部分も大きかったのに対して、今回は自力で掴み取った優勝。今季 2 勝目ですが、前回のヴェッテルに打ち勝った勝利に並ぶ素晴らしいレースだったと思います。

今回あまりに残念だったのは小林可夢偉。13 位スタートで、最近はこれくらいのグリッドなら安定してポイントを狙えているし、しかも得意の雨ならかなり期待できるんじゃないの?と思っていました。実際、一時は 7 位を走行し、次元の違う三強の 6 台を除けば中位グループの優勝に値するのでは、と思われましたが、終盤にライフの終わったオプションタイヤで無理にステイアウトしたことでどんどん順位を落とし、気がつけばポイント圏外の 11 位。ピット戦略さえもう少しまともだったら確実にポイントを獲れていたと思うと、悔しくてなりません。
ドイツ GP のときにも書きましたが、ザウバーは事前の戦略がハマりさえすればチームの実力以上の結果を残せるけど、レースの状況に合わせた臨機応変な戦略変更ができないのが弱点すぎる。レースエンジニア、俺に代われ!くらい言いたくもなります(´д`)。

チャンピオン争いに目を移すと、結局ヴェッテルのライバルたちが星を食い合っていることでヴェッテルはさらに有利になり、ランキング 2 位のウェバーになんと 85pt もの差をつけました。ここのところレッドブルの優位性も薄れつつありますが、ここまで広がってくるともうヴェッテルとレッドブルの 2 連覇はほぼ決まったと言って良く、あとはどのグランプリで決まるかの問題と言えそうです。
F1 サーカスはこれにて 4 週間の夏休みに入り、再開は 8 月末のベルギー・スパ。この間の開発(夏休み中は開発禁止期間があるとはいえ、エンジニアもただぼーっと休暇を過ごすわけでもあるまい)でまた勢力図が変わることもあり得ます。レースごとに面白みを増しつつある今年の F1 をしばらく見られなくなるのは寂しいですが、休み明けを楽しみに待ちたいと思います。

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