1 月に買ったデアゴスティーニのマクラーレン MP4/4。クオリティーはさして高くないけど「デカさは正義」という感じで眺めているだけでそれなりに満足感があります。ただ、出荷状態だとなんか物足りない。
そう、Marlboro のロゴがないからのっぺりとしていて寂しいんです。この時代のマクラーレンは全身で Marlboro ブランドをアピールしていたのに、現代のタバコロゴ規制のため立体物からは全てロゴが外されています（マクラーレン所有の実車も現在はロゴは外されている模様）。
この物足りなさをどうしても埋めたかったので、市販のデカールを探して買ってみました。
TABU DESIGN / 1/24 MP4/4 オプションデカール for ハセガワ
同スケールのハセガワのキット用の水転写デカールセットが販売されていたんですね。Marlboro だけでなくホンダやグッドイヤー、シェルなどのスポンサーロゴ一揃いとカーナンバーやドライバーネームなどのデカールまで全て揃っています。デアゴスティーニは Marlboro ロゴ以外は仕上げ済みですが、塗装を剥がしてやり直す気があるならこのデカールセットを使ってプロスト車に作り替えることも可能。またカーナンバーはキットでは普通の赤で描かれていますが、このデカールではちゃんと蛍光レッドになっています。
というわけでデカールを貼ってみました。マクラーレンといえば Marlboro ロゴだけど、このキットは 1988 年のイギリス GP 仕様だから Marlboro ではなくタバコ広告規制対応のストロボ（バーコード）仕様なんですよね。ここはモデルカーの作りに合わせたかったので、ストロボロゴの方を貼り付けました。
やはりエンジンカウルの余白が埋まると精悍さが増して見えます。
また、コクピット脇の Marlboro のシェブロン（逆 V 字のマーク）もデカールを貼ってみました。タバコ広告可のグランプリではここに Marlboro ロゴが掲出されていましたが、広告規制国ではこのシェブロンだけが表示されていました。当時は「ロゴさえ出さなければ OK」だったのが、近年だと「連想させるシンボルも NG」というルールに規制強化されているようですね。昨年までフェラーリに MISSION WINNOW ロゴを掲げていたフィリップモリス（Marlboro の会社）も遂に F1 広告から撤退してしまいました。
リヤウイングにもシェブロンマークだけ貼ってみました。
この時代にリアルタイムで F1 を見ていた頃は「Marlboro ロゴじゃないとカッコ悪い」と思っていましたが、何もなくて空白よりはストロボやシェブロンだけでもついているほうが当時のマクラーレンらしくて良い。
リヤウイング裏面にもシェブロンマーク追加。
これ以外のロゴは全て出荷状態で反映済みなので、デカールを貼るところはあまり多くありません。
このキットで残念なのは、クルマ本体に塗装されている赤白のシェブロン模様のエッジが丸められていること。ここを丸めることで「タバコの広告じゃないですよ」と言い訳をしているのでしょうが、後付けでロゴを追加するとこの部分の未完成さが気になってきます。とはいえこれを直すには塗り直すしかないので、ここはガマン。
完璧なキットではないけどディテールアップすることで愛着が増しました。この時代の F1 マシンに強い憧れを持っていた少年時代の気持ちを思い出します。
ちなみに日本国内でのタバコ広告規制は欧州ほど厳格ではないのか、ホンダが所蔵する当時のマクラーレン・ホンダには当時のまま Marlboro ロゴが残されているんですよね。
ところでこのキットにはケースがついておらず、このまま展示していると埃をかぶるだけなので、別途アクリルケースを購入しました。
ロムオリジナル 1/24 アクリル製 アッパーカバーケース デアゴスティーニ 1/24 F1 コレクション対応 RMDC2401
ミニカーショップロムが特注でデアゴスティーニ用に作成したアクリルケースです。特注だからフットプリントはジャストサイズ。ちょっと背が高くて 2/3 くらいのサイズでも良かったのではと思うけど、剥き出しで飾っておきたくなかったのでこれで十分です。欠けていたロゴが補完されてアクリルケースに入るとまるでミニチャンプスかスパークのキットっぽくも見えてきます（笑。
結局デカールとケースで本体価格の倍くらいかかってしまったのは本末転倒な気がしつつも、大好きなクルマが見栄えのする形で飾れるようになって満足です。
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