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M1 iPad Air

昨夜のオンラインイベントにて Apple から新商品がいろいろと発表されました。Mac のほうは某専門家先生にお任せするとして、私は iOS/iPadOS デバイスのほうを。

第3世代iPhone SE。A15 Bionic搭載で57,800円から – AV Watch

iPhone SE

まずは第 3 世代となった iPhone SE。昨秋くらいから旧型の投げ売りが続いていたのでここでのモデルチェンジはほぼ既定路線という感じでした。
デザインは全く変わらず、中身が刷新されただけ。といっても SoC には iPhone 13 と同じ A15 Bionic が搭載され、まさしく羊の皮を被った狼という印象です。先代で A13 Bionic が搭載されたときにも驚きましたが、今の Apple は iPhone SE にも最新世代の SoC を搭載することに躊躇がありません。ホームボタン付きの iPhone が好きなら、モデルチェンジ直後に買って最新世代の性能を長く使うのが iPhone SE の買い方として正しいように思います。特に今回の SE は 5G 通信にも対応したし、大画面が必要なければ「もうこれで十分」感が歴代 SE の中で最も高いモデルになりました。

ただ来週リリースと噂されている iOS 15.4 でついに Face ID がマスク対応するようなので、ホームボタン(Touch ID)が欲しいから SE という時代が終わりそうなのはちょっと気になります。iPhone 13 mini でも画面サイズは SE より大きいし、個人的には今から買うなら 13 シリーズにするかなあ。

M1チップ搭載の新型「iPad Air」。74,800円から – AV Watch

iPad Air

iPad Air も一見マイナーチェンジ。外観デザインは全く変わらず、カラーバリエーションが変更された程度。機能的にもカメラの性能が上がりセルラーモデルが 5G 通信に対応した程度。ですが、このモデルチェンジで SoC が A14 Bionic から M1 に変更され、性能が公称 60% 向上したといいます。

正直なところ M1 は今後も iPad Pro の専売特許で Air 以下のモデルは iPhone と同じ A シリーズプロセッサーを搭載するものとばかり思っていたので、これには驚きました。やはり今の Apple、高性能な SoC を積むことに躊躇がない。これを機に Apple はおそらく「iPad Pro/Air はプロダクティビティラインとして M シリーズプロセッサーを搭載」「iPad mini と無印はコンテンツビューワーとして A シリーズプロセッサーを搭載」という感じで棲み分けていくのでしょう。従来の Air と無印の境界線はやや曖昧だったので、これでラインアップが明確になったと言えます。
しかしこれで短期的には iPad Pro と Air の性能差がなくなったことになります。Pro にはまだ二眼カメラや LiDAR センサー、ミニ LED バックライトディスプレイ(12.9inch のみ)、ProMotion ディスプレイ(120 Hz 駆動)などのアドバンテージがありますが、全てのユーザーにこれらが必要なわけではありません。きっと次世代の iPad Pro で M2 プロセッサーが搭載されると再び性能差が開くのでしょうが、現時点を切り取ってみると iPad Air のお買い得感が半端ない。

私は今度 iPad Pro がモデルチェンジしたら 2017 年モデルから買い換えようかと考えていたのですが、この内容なら新 Air がいいなあ。M1 が載るなら iPad mini(A15 Bionic)と使い分ける意味も出てくるし。正直なところかなり揺れています。

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