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Ayrton Senna NACIONAL Cap

本日 5 月 1 日は、F1 ドライバーだったアイルトン・セナの命日です。28 年前の今日、イタリアのイモラ・サーキットのタンブレロコーナーにて、セナは還らぬ人となりました。
私はあの後十年近くは当時の映像を見ることが(心情的に)できなかったし、その後もサンマリノ GP が開催されるたびに何とも言えない感情がありました。2020 年に「エミリア・ロマーニャ GP」として 14 年ぶりにイモラでの F1 が再開されて、ようやく当時の感傷とは切り離して見ることができるようになったと思います。そしてセナの命日付近に開催されたエミリア・ロマーニャ GP で、昨年・今年とレッドブル・ホンダ(HRC/RBPT)のマックス・フェルスタッペンが優勝。私は霊的なものを一切信じていませんが、今年のマックスの完勝は自身以来 30 年ぶりのホンダエンジンによるチャンピオンとなったフェルスタッペンへのセナの祝福だったのではないかとさえ感じました。

そんなセナの命日を前に発売されたドライバーズキャップの復刻モデルを購入しました。

アイルトン・セナ オリジナル NACIONAL キャップ

Ayrton Senna NACIONAL Cap

セナのトレードマークといえばあの黄色いヘルメットか、ヘルメットを被っていないときに使っている青い NACIONAL キャップです。キャップはセナの没後にも時折復刻されていて、私もチャンスがあればいずれ手に入れたいと思っていたのですが、今回の復刻モデルが決定版と言えそうな仕様だったのですかさず購入。

この手のキャップにしては珍しく特別仕様のケースに入って販売されていました。セナのヘルメットをオマージュしたデザインの、窓つきケース。これは箱も保管しておけということですね。まあキャップが絶望的に似合わない私はこれを被るつもりはないので、基本的に箱入りでディスプレイしておくと思います。

Ayrton Senna NACIONAL Cap

鮮やかなブルーのキャップに NACIONAL のロゴと、側面に黄色いセナのサイン。現代のドライバーズキャップは多くの場合チームキャップをアレンジしたデザインでスポンサーロゴも満載であることが多いですが、この時代はそういうのがまだなかったので完全にセナのパーソナルキャップデザインです。表彰台で被っていたグッドイヤーのキャップ(これは現代もポディウムではタイヤメーカーのキャップを被ることがレギュレーションで定められている)を除けば、セナはずっとこのキャップを被っていました。

Ayrton Senna NACIONAL Cap

今回の復刻版のいいところは、キャップの前面にカマボコ型のパネルがあしらわれたオリジナルに忠実な形状。これが普通のベースボールキャップ型(前面が真ん中で二分割されている)の復刻版も見かけますが、セナが通常被っていたのはこっちの方です(いくつかバージョンがあったようで、年によってはベースボールキャップ型を使っていた写真もある)。
ただ、権利の関係か NACIONAL のロゴに使われているフォントがオリジナルとはちょっと違っているのが惜しい。

ちなみにこの NACIONAL というのはセナのパーソナルスポンサーだったブラジルのナシオナル銀行のことですが、この銀行は合併によってもう存在しなくなっているんですよね。ドライバー本人もスポンサーも現存しないのにグッズだけは作られ続けているという。そしてサーキットに行くと今でも必ずこのキャップを被っている人を見かける、というのもすごいことです。

Ayrton Senna NACIONAL Cap

またキャップの素材もオリジナルに忠実で、厚みのあるフカフカした生地で作られています。だからシワが目立ちやすいんですよね。普通にキャップとして考えたら難点ですが、復刻という意味ではこれが再現されているのもポイント高い。

Ayrton Senna NACIONAL Cap

ブルー地に鮮やかなカナリヤイエローのサインが映える。

Ayrton Senna NACIONAL Cap

このキャップはセナの姉ビビアーニが代表を務めるアイルトン・セナ財団の公認を受けており、売上の一部はブラジルの子どもたちの教育事業に使われるとのことです。

Ayrton Senna

あまりにも早すぎる死から 28 年経っても、セナは私にとってヒーローであることに変わりない。昔から欲しかったキャップが手に入ったことが嬉しくて、30 年前に手に入れたセナの直筆サイン入りトレーナーと並べてしまいました。

今年は 30 年ぶりにホンダでチャンピオンを獲ったドライバーが F1 を走るシーズン。ホンダ自体は F1 の表舞台から去ってしまいましたが、2026 年のレギュレーション改定に向けて復活してくれると信じています。

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