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映画『ゆるキャン△』 @チネチッタ

さっそく観てきましたよ。

映画『ゆるキャン△』

オフショットビジュアルの聖地巡礼に行くなど公開前から楽しみにしていた劇場版『ゆるキャン△』。最近のテレビアニメは続編や完結編を映画にすることが多いし、本作も映画の二時間枠でテレビ版の伊豆キャン編のような紀行ものにしたらちょうど良いんじゃないか…と思っていたら、出てきたのは「未来」。なでしこたちが大人になった時間軸を描いたオリジナルストーリーになっています。確かにこれなら本編と独立した映画ならではのエピソードを作りやすいし、仮に今後テレビアニメの SEASON3 をやるとしても映画関係なくしれっと続編を始められるし、うまい建て付けだと思います。

それにしても、大人になった五人が再集結して「キャンプ場を作る」という話は、どんなことが起きるのかワクワクさせられるものがあります。

大人になっても五人は五人、相変わらず見ているだけで癒やされる…けど、なでしこや恵那が女子高生時代とはちょっと声色を変えて演じ分けているのがすごい。特になでしこ、本質は変わっていないのにちゃんと大人になってる感が出ていることに驚きました。そして五人の関係性も、例えば初期にはリンが千明のことを「苦手なんだよな、こいつ」と言ってたのに二人でサシ飲みするような間柄になるとは。なんか五人の成長を見届けられているようでジーンときてしまいました。

そして物語の核となるキャンプ場立ち上げの件。ちゃんとストーリー的な起承転結がありつつも、工程自体が野クルのキャンプシーンをずっと見ているような密度の濃さがある。各キャラクターの得手不得手、ちょっとした悩み、外せない食事シーン、何気ない会話やギャグシーン…「こういうのが見たかった」を外さずにキッチリ押さえてあることに感謝。テレビシリーズのオマージュあり、懐かしいキャラクターの再登場あり、まるで野クルのキャンプ飯のような満足感。と思っていたら、クライマックスに「こういうのが見たかったんやろお前ら!」と言わんばかりにアレを出してくるのはズルい。この映画の作り方、もう実質マーヴェリックじゃん…。

二時間じっくりとスクリーンに向き合うことで、テレビシリーズとはちょっと違った「自分自身が野クルの一員として同じ時間を過ごした」ような不思議な感覚が得られる映画でした。ほっこりした…やはりゆるキャン△は癒やし。

しかし今年は続編やリブートで「こういうのが見たかった」というのを見せてくれる映画の当たり年ですね。映画としてはそういう作品ばかりでなく真新しい作品が生まれることも必要だと思うけど、これだけ良作が続くなら新作よりも続編やリブートも悪いもんじゃないな、と思えてきます。
ともかく、本作はとても良かったのでまたこの二時間を味わうためにもう一度映画館に行ってこようと思います。

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