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ヒキタさん! ご懐妊ですよ @109 シネマズ川崎

昨夜から『孤独のグルメ Season8』が放送開始されてますが、それと同日公開された松重さんの初主演映画を観に行ってきました。

ヒキタさん! ご懐妊ですよ

ヒキタさん! ご懐妊ですよ

松重さん初主演かつ松重豊・北川景子ダブル主演という俺得映画、観ないわけにはいきません。
ここ 109 シネマズ川崎では舞台挨拶が行われたらしく、主要キャスト一同のサイン入りポスターが掲示されていました。聖地巡礼で何十枚と見てきた松重さんのサイン、こういう形で改めて見ると新鮮(笑。

実在する作家・ヒキタクニオ氏の体験を元にした同名のエッセイの映画化です。アラフィフで一回り以上若い奥様と結婚したものの子どもができず、検査してみたところ夫の側に体質的(というか年齢的)な問題があることが判り、夫婦で「妊活」に勤しむというお話。
いろんな意味でデリケートなテーマではありますが、あまり重々しくも下世話にもなりすぎない形でコメディ的にまとめてあり、構えずに観れる映画です。まあこのお二人が主演ならばそんなに下品にはならないだろうと思っていましたが。脇を固めるのも伊東四朗、濱田岳、山中崇というコメディが得意な俳優陣。彼らの存在が辛い妊活中の息抜きや清涼剤に、時にはトラブルの種になっていきます。

私は不妊治療というものに縁がなかったため知識もほとんどありませんでしたが、不妊治療や人工授精にもいくつかの段階があり、どういうプロセスを経て治療(といってもあまり薬を使ったりするようなものではないのですが)が行われていくかも含め非常に勉強になるお話でした。特効薬的なものも特になく、時間をかけてじっくり取り組んでいくしかない日々…劇中では軽めに描かれていますが、確かにこれは辛いでしょう。

妊活を軸とした夫婦の生活が描かれるため、舞台は主に自宅マンションとその周辺。登場人物もあまり多くありません。そのため、自分自身がヒキタ家の一員というか飼われているクラゲの一匹になったような視点で二人の生活を見守る格好になります。夫婦の何気ない毎日、ちょっとしたぶつかり合いや思いやり…物語的に大きな波のあまりない映画ですが、だからこそじっくりと描かれる日々のシーンが良い。また近所の商店街として「おぐぎんざ商店街」という場所が何度も出てくるわけですが、おぐって孤独のグルメにも登場したあの尾久か!この商店街、すごく雰囲気が良かったので一度ゆっくり歩いてみたいなあ。

全体的に軽く優しいタッチの映画ですが、個人的にはヒキタさんの泣きのシーンが素晴らしかった。松重さんって強面のヤクザか警官の役か、最近では孤独のグルメの影響で飄々とした役やとぼけた役も増えてきましたが、そういうのも良いけど本作や『コーヒーが冷めないうちに』での涙のシーンが素晴らしい。本作は俳優・松重豊の新たな一面を引き出した映画と言えるかもしれません。

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