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魔法少女まどか☆マギカ 10(展) @松屋銀座

やってるうちに行こうと思っていたら想像してたよりも会期が短くてあっという間に終わりそうだったので、慌てて行ってきました。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

社会現象…とまではいかないけどエヴァ以来のマグニチュードを持っていたアニメーション『魔法少女まどか☆マギカ』のテレビ放送からもう 10 年が経ったんですね。私はリアルタイムでは観ていませんでしたが、Twitter のタイムラインが騒がしくて「ただごとじゃないぞ」と思っていたのを憶えています。話題性のある作風に加えて、ちょうど大災害が起こる回のタイミングで東日本大震災が発生した…というのもあって伝説になった印象。私も少し遅れて視聴して、その後劇場版まで観に行きました。
劇場版の後もスマホゲーム化、そしてそのスマホゲームを題材とした外伝のテレビアニメ、と息の長いシリーズになっています。外伝『マギアレコード』は私も観ていて、確かに面白いんだけどやっぱりオリジナルを超えるのは難しいよなあ…と思っていたところで、オリジナルの 10 周年記念展。まどマギは物語の熱量もさることながら、シナリオや設定が緻密だからこういう展示会は面白いに違いないと思っていました。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

展示物の中でも圧巻だったのがこの魔法少女のコスチューム。ディテールの作り込みまで含めてガチなやつで、これだけでもずっと眺めていられるクオリティがあります。
服のパーツごとに異なる素材が使われているこだわりがすごい。でも魔法力で形象化した衣装ならこういうリアルな素材感にはならないのでは?という気もしたのですが、魔法少女のコスチュームは本人の性質や願望が具現化したものというのが作中の設定なので、こういうリアリティがあるのも確かにアリか。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

さやかのコスチュームはマントと甲冑っぽい胸当てで剣士風なんだけど、女の子らしくフリルがついているというバランスが良い。

ここの展示はすごく良かったから五人分全部の写真を載せていきます(笑

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

こちらはマミさん。どこからどう見てもマミさんです。
腰をコルセットでギュッと締めているあたりが、自律意識の強い(そして強すぎる)マミさんらしい衣装だと思います。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

佐倉杏子。レザーの質感がハードなローブ風のアウターの裾からモサモサと覗く大量のフリル。乱暴な言葉遣いの裏にある女性的な優しさ、という彼女の二面性をうまく表現したコスチュームです。
個人的には五人の魔法少女の中では杏子推しです。あんこマジ聖母。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

暁美ほむら。他の四人と比べるとモノトーンでフリル等の装飾も少ないシンプルな衣装なせいか、こういう静展示だと少し寂しい感じ。ほむらの場合は動画であの長髪と一緒に裾がヒラヒラしてこそ見栄えがします。
あと、ほむらのコスチュームは服よりもあのアーガイルタイツこそ本体というイメージだから、それがないとなあ(笑

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

衣装があるということはソウルジェムの模型も当然展示されているわけです。
このソウルジェムも単なる色違いに見えてディテールでけっこう差異化されているんですよね。これを立体物でじっくり見られるのは感激。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

まどマギ世界の中で魔法少女たちと並ぶ主役と言えるのが魔女結界、通称イヌカレー空間でしょう。
これに関しても大きなスペースを割いて展示されており、まるで自分自身が魔女結界に迷い込んだかのような感覚が味わえます。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

ハコの魔女がちゃんと CRT ディスプレイで再現されている(!)。ブラウン管の PC ディスプレイなんて久しぶりに見ましたね…これは iiyama の A702H ですね(そこ?)。
こんな重いものを天吊りして、さらに点灯までさせているのがすごい。パソコン老人会だからそんなところばかり見てしまいます。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

イヌカレー空間は映像で見るのと自分で体感するのとは体験として深さが違う。
作品のファンならば一度見ておいて損はないと思います。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

展示は基本的にテレビシリーズの第 1 話から順に物語を辿りながら各キャラクターや設定を掘り下げていく構成になっています。
中でも黒幕であるキュゥべえはやはり特別扱い(笑。「白バックに赤い二つの点々」がトラウマになった人も少なくないのではないでしょうか。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

佐倉杏子のトレードマークであるお菓子も全種類模型を展示!こういう悪ノリが見たかった。
でも個人的には「うんまい棒」や「Rocky」はパッケージ込みで展示してほしかったなあ。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

「人魚の魔女」の模型。作中のイメージだともっと大きかったはずですが展示は高さ 2m くらい。展示スペースの都合ですかね。

入口からずっとストーリーを追体験しながら展示を見てきているので、このへんまで来ると一つ展示物を見るたびに泣いてます。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

全体を通しても圧巻だったのが第 10 話「もう誰にも頼らない」の展示。撮影 NG だったため写真はありませんが、第 10 話のために描かれた大量の原画が並べられていました。物語の中でも最大の種明かしがある重要な回だけに制作陣がかけたカロリーも桁違いであったことが展示から伝わってきました。この回で暁美ほむらの印象が 180° 変わり、また OP『コネクト』の意味が初めて理解できるようになるわけですからね…。この物量、そして熱量には圧倒されます。

魔法少女まどか☆マギカ 10(展)

10 周年に相応しい内容の展示会でした。

ちなみに音声ガイドも利用してみました。一般的なヘッドホンステレオタイプのプレーヤー貸出か自分のスマホでストリーミング再生するかを選べるようになっています。私は展示会に入る前にスマホの準備でモタモタするのがイヤだったのでプレーヤーを借りたのですが、このイヤホンの音質があまりに酷くて声が篭もってしか聞こえなかったのは大失敗でした。こらならスマホでストリーミングするか、プレーヤーを借りるにしても自分の有線イヤホンを挿す方が良いでしょう。ただ音声ガイド自体が期待していたより内容が薄かったので、あえて利用しなくても良いかもしれません。

まどマギ自体は外伝『マギレコ』のテレビアニメも続いていますが、本編のほうも続編となる〈ワルプルギスの廻天〉の映画化が発表されています。内容も公開時期も明らかになっていませんが、続報を楽しみにしています。

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