ドラマ『孤独のグルメ Season10』の Blu-ray BOX が発売されました。
最初のドラマが放送されてから実に 10 年(今年で既に 11 年)ですよ。当初はこんなに息の長いシリーズになるとは思わなかったなあ。私が最初に何気なく池袋の汁なし担々麺を食べに行ってから、まさか 10 年も聖地巡礼を続けることになるとも予想してなかった(;´Д`)。
Blu-ray BOX も今回を含めレギュラーシーズン 10 巻とスペシャル版を入れて 11 巻め。こうなるとそろそろ棚に入りきらなくなってきました…もうちょっと薄いケースにしてくれてもいいんですよ。
今回の収録映像はなかなカニ豪華で、Season10 のレギュラードラマに加えて 2021 年と 2022 年の大晦日スペシャルまでが収められています。2021 年大晦日舞鶴港のカニに始まって富山のかに面おでんを挟みつつ 2022 年の大晦日にはカニミニに乗って小樽を目指す…というまさにカニに始まりカニに終わる Blu-ray BOX。
これまでは一年前の大晦日スペシャルまでが収録され、最新の大晦日スペシャルのディスク化は一年待たなくてはならないのが通例でしたが、今回は Season10 の最終回から 2022 大晦日スペシャルがストーリーとして繋がっていることと、10 周年の締めという意味も含めてここまで収録されているのだと思います。昨年の大晦日スペシャルの放送から 3 ヶ月足らずでのディスク化はドラマとしてはかなり早いのではないでしょうか。
特典映像は基本的にいつも通り…なのですが、今回は 10 周年を記念して Season1 第 1 話のオーディオコメンタリーが収録されています。離しているのは Season1 からプロデューサーを務める吉見健士氏、脚本の田口佳宏氏に原作の久住先生の三名。この番組の最初の打ち合わせを第 1 話の舞台となった門前仲町の庄助(Season7 までを担当された故・溝口憲司監督の行きつけの店)で行ったという話から始まって、当時の演出意図や撮影の苦労、徐々に現在のような作風になっていくまでの話が赤裸々に語られています。
Season1 を今改めて見ると、五郎のキャラクターが今よりも随分ハードボイルドだったり、店に行くまでの仕事や日常パートが長かったり、劇版音楽が一部スクリーントーンズではなく既存ライブラリーからの選曲だったり、撮影機材が安くて画質がイマイチだったり(笑)いろいろと違いますね。店に行くまでが長い件は局内でも「ここ要らないだろ!短くしろ!」と言われていた、という話には笑ってしまいました。
そして毎回地味に楽しみにしているロケハン日記。10 月放送のドラマの第 1 話のお店の撮影許可を 7 月頭に取っている、ということはお店選び自体はもっと前からやっているということですよね。さらに 7 月上旬には大晦日スペシャルの打ち合わせを始めていて、Season10 のレギュラードラマと大晦日スペシャルの撮影が一体のものとして進んでいたことがよく分かります。
ちなみにカレー好きとしては稲毛や町田でどんなカレー店が候補に挙がっていたのかめっちゃ気になります。
さらに恐ろしいのが 11~12 月のスケジュール。チームを東京班と北海道班に分けて、しかも Season10 を撮りきらないうちに 11 月中旬に大晦日スペシャルのロケハン、そのまま下旬に北海道で撮影、12 月に東京に戻ってから 11 話と 12 話の撮影、という殺人的な日程になっています。実際に Season10 の最終話は撮影がギリギリすぎて次回予告映像が間に合ってなかったくらいですからね…。このスケジュールを完遂した番組スタッフの皆さんには本当にお疲れさまでしたと言いたいです。
これで『孤独のグルメ』も Season10 までやりきったし、松重さんも 60 歳を迎えて胃袋ももう厳しいだろうし、そろそろレギュラーシーズンは幕引きで季節モノのスペシャルドラマとして細々…という感じかなとも思ったのですが、なんと来週からは配信オリジナルドラマの第二弾が始まります。レギュラーシーズンをやらないのに配信だけというのも考えにくいし、Season11 以降もまだまだやるのでしょうか。ここまで来たからには、私もとことんまで付き合わなくてはならない気がしてきています。
コメント