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京都府舞鶴市 舞鶴港の市場メシ

「旬な地のものを、その地で食べる。これ以上の贅沢があるだろうか」

伊根

前回の朝霧高原からしばらく時間が空いてしまいましたが、昨年末のドラマ『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』の聖地巡礼の続きをしてきました。
今回の目的地は京都府舞鶴市。ドラマ冒頭で井之頭五郎が市場メシを食べていた舞鶴港の聖地になります。

↑の写真はゴローがこの回のミッションであるミニクーパーを預かった伊根の舟屋群。ここは絶景でしたね…撮ってきた写真はまた後日掲載します。

話を戻して、舞鶴港は京都といってもほぼ北端。福井県から続く若狭湾沿いのリアス式海岸に配置された港で、雰囲気的には京都というより北陸の港町と言った方が近い。富山の港町生まれの私としては、あまり初めて来た感覚がしない場所でした。
その舞鶴港の一角に道の駅として営業しているのが「とれとれセンター」になります。

舞鶴港 とれとれセンター

とれとれセンター

お盆期間中ということもあってか駐車場がほぼ満車になるレベルの大盛況。ドラマでの様子からここまでの人気スポットとは予想していなかったので、驚きました。
しかも日本海側の魚介は冬が旬で、夏場はそれほどでもないんですけどね。見た感じ『孤独のグルメ』きっかけで来た人は多くはなさそうでしたが、それでもこの人気とは。

とれとれセンター

施設内も大混雑。道の駅ということになってはいるけど、実質的には漁港隣接のフードテーマパークといった感じ。魚市場は活気があってこそと思っているので、これだけ賑わっているとこちらまで楽しくなってきます。

あちこちのお店で店員さんが話している言葉に耳を傾けると、京言葉というより北陸に近いイントネーションを感じます。やっぱりこのあたりは文化圏としては福井の延長線上にあるんでしょうかね。

とれとれセンター

入ってすぐのところには生け簀があって、それを取り囲むように設置されたテーブルで海鮮を楽しむ人々。いいじゃないですか。こっちまで刺身をつつきながらビールでも一杯飲りたくなってきます。
先日行った店内に生け簀のある聖地も良かったけど、さらに大きな生け簀を覗き込みながら刺身を食べるというのはスケールが違いすぎる(笑

とれとれセンター

場内には多数の鮮魚店や飲食店が軒を連ねています。こうやっておもむろに天然ぶりが丸ごと売られているのがいかにも日本海側らしい。私もなんだか富山の実家が懐かしく思えてきます。
パックで売られている刺身の値段を考えると、この一尾買いってめちゃくちゃお得なんですよね。刺身だけでなく焼いてもぶり大根にしても味噌汁に入れてもおいしいし、余ったら昆布巻きにしても良いし(富山人の発想)。

とれとれセンター

甘えびも!
近年は冷凍・輸送技術の発達で都会にいても生の甘えびを食べることは難しくなくなってきましたが、それでも地のものを現地で食べるのはおいしさが違います。これのために旅費をかけて日本海側に来る価値があるとさえ思います。

このように多数並んでいる鮮魚店の中で、ゴローが選んだのはこちらのお店でした。

魚たつ

魚たつ

施設の中でも店舗の面積が広くて、主役的なオーラを放つ店。場内で最も活気があるように見えました。
これは期待ができそうだ。

魚たつ

しかし残念なことに、この時季の日本海はカニの旬ではありません。ロシア産のカニ(って今でも入ってくるのか?)の冷凍品が販売されているのみで、劇中のように現場でいただけるのは 11 月以降とのこと。
まあ冬に関東からここまで出てくるのは天候的なリスクもあるし、季節外れであることは分かっていて夏に来たんですけどね。

魚たつ

買ってその場で焼いてもらえる海鮮の数々。どれもキラキラ輝いて見えて、目移りしてしまう。
さあて、どれを焼いてもらおうか…。

魚たつ

あ、牡蠣もいいなぁ~。
旅先であることも考えると生牡蠣に当たるリスクを考えないでもないけど、この牡蠣を前にしてはその誘惑に抗いがたし。

魚たつ

こっちの干物もうまそうだ。
店員のおばちゃんと会話しながら、この日のオススメを聞いて選んで、そのまま焼いてもらいます。フードコートのような呼出ベルを受け取って、出来上がりを待ちます。

ちなみに前日は焼きの順番待ちが一時間くらいかかったとのこと(!)。必ずしも魚介の旬ではなくても、時期的にはお盆が集客のピークの一つなのでしょう。

魚たつ

というわけで焼き上がり、お店の正面にあるテーブルに着席。
悩んだ挙げ句に生牡蠣、カンパチの刺身、アジ干しと縞ほっけを購入しました。

うわぁ…なんだかすごいことになっちゃったぞ。

魚たつ

ちなみにご飯と味噌汁は魚たつではなく場内にある海鮮丼の店「ととや」で買うことができるとのことでしたが、この日はあまりの混雑でご飯セットが販売停止になってしまい購入できず。
うう、このうまそうな魚介と一緒に白米をかっ込みたかったなあ。でもまあ仕方ない。

魚たつ

まずは、生牡蠣。生で食べるのなんていつぶりだっけ?

おっほっほぉ~、これはこれは。
ぷるん、とした食感の後にじわぁ~っと広がってくる旨味。「海のミルク」なんて表現が陳腐に思えるほど濃厚な海の味。
俺は今、海そのものを口に入れている。

魚たつ

続いてカンパチ刺。本当はブリ刺といきたかったけど、夏はカンパチが旬。

脂の乗り具合が絶妙、醤油とともに口の中でとろける。
ブリに比べて少し身がしっかりしているのも食べ応えがある。これは…やっぱり白米か日本酒が欲しくなる。

魚たつ

アジ。一見アジには見えないくらいに大ぶりのアジ。
食べる前からうまそうな香りが漂ってくる。

これをひっくり返して…こうじゃ!

魚たつ

干物になってまでも脂乗りの良いアジ。
ちょっと小骨が多くて食べにくいけど、干物になることで旨味が凝縮されて、なおさらうまい。
お店のおばちゃんが「今日の一番のオススメはこれ」と教えてくれたのも納得です。

魚たつ

さらに、縞ほっけ。
見た目の大きさもすごいけど、焼き目から油が滴ってくるほど脂乗りが良い。

うーん、たまらん!これはうまい。食べ応えもある。
こんなに脂が乗ったほっけって食べたことがない、というレベルでおいしい。

魚たつ

店先には松重さんのサインが誇らしげに飾られていました。
昨年の 12/2 って、放送の一ヶ月近くも前に撮影に来ていたのか。ロードムービーで各地を回らなくてはならず撮影期間も長期にわたっただろうけど、大変だったろうなあ。

とれとれセンター

個人的に市場メシは好きであちこち行ってみたけど、こういう形で買った魚介をその場で焼いてもらって、店の前でガッツリ食べたのは初めて。こんな贅沢があったとは。
しかもこのご時世、こういう賑わいの中で普通に食べられるって、ありがたいなあ…。

カニはなかったけど、そんなことが気にならないくらいに大満足。
あ~、とことん日本海。来て良かった。

ごちそうさまでした。

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ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ『孤独のグルメ』 ...

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