Meta Quest 3 発表

ビデオシースルー対応「Meta Quest 3」今秋発売。Quest 2値下げ – AV Watch

Meta が VR HMD の新製品「Quest 3」を発表しました。

グラフィック性能が倍加しつつ本体は薄型化して（＝装着時の重心バランスが良くなる）、さらにフルカラーのビデオシースルーにも対応。ついにスタンドアローン型の VR HMD もここまで来ましたか。既存アプリとの互換性は当然確保されていて、旧 Quest 向けのアプリを Quest 3 で使うと画質が向上するメリットもあるようです。
今回の Quest 3 で採用された新要素は多くが上位機種である Quest Pro で採用済みのもので、Quest 3 はその普及モデルという感じですが、Quest Pro は高価でなかなか体験する機会もなかったから Quest 2→3 の差分がどの程度のものなのか興味があります。特にレンズが 2 のフレネルレンズからパンケーキレンズに変わったことで画質がどう変化するか。パンケーキレンズというのはカメラ用の交換レンズのそれとは違って（パンケーキのように薄い、という意味合いは同じだけど）二枚のレンズ間を反射させることで光路を稼ぎ光学系を物理的に薄くする仕組みで、代わりに採光効率や視野角のデメリットも生じます。でもフレネルレンズの同心円状のモアレやゴッドレイ（フレアっぽい症状）が発生しない構造でもあるので、どちらが良いんでしょうね。パンケーキレンズには薄型化で重量バランスが改善され使用感が向上するメリットもあるから全体としては（特にバッテリー内蔵で従量がかさむスタンドアローン HMD としては）良いことの方が多いように思います。

私は一時期 VR/AR に傾倒していましたが、最近は少し距離を置いていました。が、ByteDance（TikTok の運営元）が VR HMD メーカーの Pico を買収したあたりから再び興味が出てきて、Meta Quest がモデルチェンジしたら久しぶりに買ってみようかと考えていたところでした。個人的には VR/AR はゲーム機というよりもコンピューティングデバイスの進化形の一つとして興味を持っているので、現在の Meta Quest 3 がかなりゲーム推しで来ているのには少し不安もあるのですが。でも日本円で 7.5 万はちょっとした興味で買う値段じゃないからどうしようかなー。

私は PSVR2 も未体験だし、秋までの間にとりあえず新しめの VR HMD が試せそうな場所に何カ所か行ってみますかね。