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自由が丘 中国四川料理 吉華

再び自由が丘。今回は以前から担々麺を食べてみたいと思っていたこちらのお店に行ってきました。

吉華

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わざわざ来なければ素通りしてしまいそうな、年季の入ったビルの 3F にある中華料理のお店です。こちらはもともとは上野毛にあったお店で自由が丘は暖簾分けであり、上野毛のお店を開業したのはあの陳建民氏のもとで修業された方とのこと。またその上野毛の店舗で修行した料理人は多数いて、銀座の「はしご」や大岡山の「四川屋台」もその系譜らしいですね。そういえば、陳建一麻婆豆腐店の担々麺も近い系統なのはそういうことだったのか。

このあたりの歴史は以下の記事に詳しく書かれています。都内を中心に、この流れを汲む担々麺を提供するお店は多数あるようです。

日式醤油担々麺と久田大吉の世界|渡邊 貴詞のラーメンアーカイブ 『ラーカイブ』
~汁有り担々麺、その先に~ もともと中国では汁無しの拌麺として親しまれている担々麺。四川料理の代表的な料理で成都の屋台で特に盛んであったものを、日本に持ち込み広めたのが、日本における四川料理の父ともいえる陳建民だった。そして、それを日本用にアレンジし、今日よくある汁そばの担々麺にした、というヒストリーはよく知られると...

四川屋台は私が学生時代に毎週のように通っていて、いわば私にとっての担々麺のベースライン。はしごも初めて食べたときから妙に馴染む味だと思っていたら、同じルーツをもつ担々麺ならばそりゃあ好きな味なわけだ。この事実をちょっと前に知り、それらのお店と従兄弟のような関係にあるこちらのお店が気になっていたのでした。

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建物はかんり歴史を感じるけど内装はこぎれいな店内。テーブルも椅子も竹製というのが中国感を醸し出しています。さらに BGM が軒並みクラシックというのがお上品。なんか、中国料理と町中華のハイブリッドという感じがする。

なんとも不思議な店だけど、自由が丘の飲食店によくある気取った雰囲気とは一線を画していて、なんだか落ち着きます。

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四川料理だからメニューは当然担々麺と麻婆豆腐が主軸。
でも鶏肉とカシューナッツの炒めも好物だし、豚肉の黒胡椒炒めとかもおいしそう。ううむ、これはどう組み立てるべきか。

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ランチコースもあるのか。
こっちは食べたい料理がフルコースでいけるっぽいけど、さすがにランチでこれは食べすぎか。

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というわけでまずは担々麺が出てきました。
とてもシンプルな担々麺だけど、澄んだ醤油ベースのスープにすりおろした白胡麻が麺を覆っているのは確かにはしごや四川屋台と共通する特徴。この見た目だけで私の大好きな担々麺の系譜であることが解る。

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担々麺というと辛くて濃厚なスープのイメージが強いけど、ここのスープは担々麺にしてはあっさりめ。でもだからこそ細麺との相性が良い。
そうそうそうそう、間違いなくこれは自分の根っこにある担々麺の味。ちょっと上品だけど素朴で、何度でも食べたくなる担々麺。

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涼麺(冷やし中華)があるということで頼んでみました。真夏よりも少し季節外れにまだ冷やし中華がメニューに残っているとつい頼みたくなります。
カニカマじゃなくてちゃんとカニが入っていたり、キュウリに担々麺のスープと同じ薬味が載ってきたり、なかなか手の込んだ冷やし中華。濃いめの胡麻だれで、担々麺と同じ麺でもこんなに違った味わいになるのかー、という驚きと楽しみがあります。

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麻婆豆腐も食べたかったけど一人前はさすがに多いということで、サイドオーダーの小麻婆豆腐。
見た目的には辛さよりもコク強めの麻婆豆腐に見えます。実際そうなのですが、上にかかっている山椒が辛さ・痺れともにガッツリ来る。でもこれこそが麻婆豆腐食べてる実感、これは小じゃなくてノーマルサイズでもいけたかもしれません。

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サイドオーダーからもう一品、焼売。
肉肉しさの凝縮された焼売、期待以上においしい。これはビールが欲しくなる…けど午後から用事があるから我慢我慢。

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ランチについてくるデザートは杏仁豆腐でした。
手作り感あふれた杏仁豆腐で、素朴な風味がいい。担々麺に麻婆豆腐と辛いものばかり食べてしまった口が落ち着いていきます。

どの料理もおいしかったです。心のふるさと的な担々麺、また食べに来よう。四川屋台もほんの二駅隣だから、担々麺が食べたくなったらどちらに行くか迷いそう。
でも自由が丘に来たらまた寄らせてもらいます。

ごちそうさまでした。

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