久しぶりに日本橋方面へ。コレド室町の別館「コレド室町テラス」にまだ入ったことがなかったので、こんなところに土屋鞄の支店ができてたのかーとか感心しながらブラついていたところ、こちらのお店に遭遇。
おお、そういえばここ先日 X(Twitter)でまおさんがポストしてたところじゃないですか。
台北にあるフージンツリーについては話には聞いたことがあったけど、日本にも進出してたんですね。
タイミング的にはちょうどお昼前、これから何を食べるか考えようと思っていたところでした。親台湾派の私としては入ってみるしかありません。
既に多くの席が予約で埋まっているとのことで何組かの行列ができていましたが、運良く 15 分ほどの待ちで入店できました。
メニュー、予約限定料理のページがめちゃ豪華。まるで『千と千尋』の冒頭に出てきそう。他の通常メニューもおいしそうです。
ランチタイムでもグランドメニューの注文は可能なようでしたが、今回のお目当てはちょっとずついろいろな料理が楽しめるランチセットです。
こちらがランチメニュー(週末用)。
中華系料理は大人数でいろいろシェアしながら楽しむもので一人で行くとせいぜい 1~2 品が限界ですが、こうやっていろいろ食べられるのは嬉しい。初めて来た店でも一度でお店の味がだいたい解る、という意味でも貴重です。
そんなわけで台南式魯肉飯セットを頼んでみました。
魯肉飯、近年日本でも認知度が高まってきましたが、魯肉飯と言いながら実態はほぼ角煮丼が出てくることも少なくありません。でもここなら間違いなく本場の魯肉飯を食べさせてくれるに違いない、期待が高まります。
まずは前菜三種盛りから。内容は日替わりと思われます。
写真左から順に白菜の酢漬け、蒸し鶏、カボチャのナツメ煮。カボチャのナツメ煮って初めて食べました。中国料理や台湾料理のちょっといい店に行くとナツメが使われてることが多いですよね。
似たような冷菜は和食にもあるけどこちらは香りからして品の良い台湾料理。このお店のドリンクメニューにはシャンパンやワインが充実しているのですが、確かにこれはシャンパンを合わせたくなります。
揚げ出し豆腐。
見た目は日本の揚げ出し豆腐とほぼ変わらないけど、これも口に近づけた瞬間に台湾料理らしい八角の香りが漂ってきて日本の揚げ出しとは完全に別物。
味のほうも蟹っぽい風味を感じるピリ辛(といっても辛すぎない)で、一口食べただけで大好物になるおいしさ!これは気に入りました。
ビーフンのカラスミ和え。一見何気ないビーフンでもカラスミが加わるだけでご馳走へと変貌。
ここの料理、どれをとってもアルコールが欲しくなってしまう…。
豆腐と青梗菜のスープ。香りも味も優しめなスープで、それぞれの料理を食べた後に味覚をゼロ地点に戻してくれる貴重な存在。
そしてメインの魯肉飯。
この八角やスパイスの香りの効いた魯肉飯、これですよ。久しぶりにこれが食べたかった。
では、いただきます。
豚肉とタレのうまみに、さらにこの香りが食欲をかき立てる。丼のてっぺんに温玉が載っかってるのもニクい。
個人的には屋台系ジャンクフード寄りの魯肉飯をガツガツ食べるのも好きだけど、こういう上品な魯肉飯もすごく良い。
何より久しぶりに魯肉飯欲が満たされていくありがたさ。
サイズ感的になんとなくデザートっぽかったから最後に残してしまった大根餅、よく考えたらこれデザートじゃないよな(笑
小ぶりだけどカリッと厚みのある大根餅、濃い味のタレも相まってとても美味。でも前菜やビーフンと一緒に食べるべき味付けでした。
いやーおいしかった!台湾欲が満たされました。
でもこれはランチだけではちょっともったいない、良い値段するけど台湾料理好きな人を誘って複数人でお酒と一緒に楽しむのが最高でしょう。改めてそんな使い方をしたい店でした。
近年行く機会に恵まれていないけど、台湾にも久しぶりに行きたくなっちゃったなあ。
ごちそうさまでした。また来ます。
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