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カリー・ザ・ハードコア

先日、以前から気になっていたカレー店に行ってきました。

カリー・ザ・ハードコア

雑司ヶ谷にあるディープなカレー専門店です。雑司ヶ谷って初めて降りたけど、池袋のすぐ隣なのに生活感ある住宅街なんですね。

この店、以前は大久保で別店舗を間借り営業していたそうですね。新宿の北側といえば魯珈サンラサーもあるし、マニアックなカレー屋が集まってるイメージ。
庇に描かれたロゴからしてただ者ではない雰囲気がビンビン伝わってきますが、たじろがずに敷居をまたいでいきます。

外観に負けず劣らず店内もディープ。でも、店舗自体は昭和の焼鳥屋の居抜きのようなしぶーい雰囲気。そこに BGM として地下アイドルっぽい音楽とデスメタル的な音楽が交互にかかっているのがカオスに拍車をかけています。
でも、壁の寄せ書きからしてこの店が多くのお客さんに愛されていることがよく伝わってくる。

メニューは週替わりカレー、看板のハードコアカレー、そしてノーマルカレー、さらに「シュマルツめし」の四種。
カツカレーとかバターチキンみたいなカレーとは世界が違う。情報量が多すぎて脳の処理が追いつかない。

と戸惑っていたら、一見コワモテなマスターがやさしげに「分からないことあったら何でも聞いてくださいね」と声をかけてくださいました。他のお客さんにもそうだったから常連じゃないお客さんがメニューに迷うことは珍しくないのでしょう。

メニューを閉じると表紙にいろいろと解説を発見。最初にこっちを熟読すべきだったか。
どんなカレーなのか、量はどれくらいか、そして「シュマルツ」とは何か、一通り分かるようになっています。

「店主から注文聞いたり会計促したりは急かしてる感じがして気が引ける」と書いているのがなんか微笑ましい。自分もわりとそうなのでよく分かります。ここのマスター、じっくり話してみたら仲良くなれそうな気がする(笑

そんなわけで注文したのはあいがけカレー。向かって左手がノーマルカレー、右側が週替わりのココナッツカレーとのこと。
ライスの上にタマネギのアチャール(インド流の漬物)が載ってくるのがこういう店らしくて良い。

ノーマルカレーはシャバシャバ系でスパイス感はあるけどさほど辛くない。具はほぼない代わりにミニハンバーグと手羽先がついてて食べ応えあり。
そしてハンバーグと並んでいる白い塊が例の「シュマルツ」。ラードから作った調味料で、ちょっとずつカレーに溶かして食べるとのことですが…ラードだけあってカレーのまったり感がマシマシになり、今まで食べたどんなカレーとも違う味。日本のカレーとも欧風とも違うしインドとも違う、新しいジャンルを切り拓いています。でもこれはハマる人にはハマるマニアックな味。

ココナッツカレー。材料が材料だけにこちらも辛くないマイルドなカレーで食べやすい。インドやタイのココナッツカレーとはちょっと違うけど、シュマルツよりは馴染みのある味(笑

ノーマルカレーとココナッツカレーをそれぞれ半分ほど食べたところでライスの堤防を決壊させ、最後は混ぜて食べるところまでがこのカレーの楽しみ方だと思います。

サイドメニューは砂肝のアチャール。こういう店で出してるアチャール、好きなんですよ。
味のよくしみたコリコリ砂肝、カレーの合間に食べるのが良い。

店内ではポスターやクリアファイル等のグッズも販売しています。
このクリアファイルに描かれているイメージキャラクター「ハードコアちゃん」は漫画家の餅月あんこ先生デザイン。私はファミ通連載時代からの読者で、この店もあんこ先生のツイートで知ったのでした。

いやー、店名に相応しいインパクト絶大なカレーでした。シュマルツ、時間差で胃に来る感じ。大盛りにしとかなくて正解だったかな。これ「シュマルツめし」を頼んだらどんなことになるのか気になるような、怖いような(笑。

ごちそうさまでした。

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